日銀の政策正常化に早くも試練、市場急変動で追加利上げ観測が後退
AI要約
- 1日本銀行の金融政策正常化が試練に直面し、追加利上げの可能性が低下しているとのこと
- 2最近の株価の急落と円安修正は、米経済の悲観シナリオに起因しているとの見方が広がっている
- 3市場は日銀が重視しているのはデータではなく、為替と政治との判断を強め、利上げに対する懐疑的な見方が強まっている
コメント
注目のコメント
日本の「利上げ」に驚いたことに焦点が当たっているが、米国10年債の利回りが3.8%まで急低下しアメリカの景気後退懸念も要因の1つです。ただ、米国の下げよりも、日本の下げの方が激しい理由は「連続的な利上げ」への言及があったことは否定できないでしょう。いまのマクロデータで日本が連続的な利上げをするならば、デフレから脱却できないのでは。円安の恩恵を受けてきた企業業績が鈍化するのでは。とマーケットの懸念が漂う。経済学のロジックに逸脱した意思決定をすると、マーケットの反応は厳しいものとなる。円安批判に応じだ「利上げ」は、経済学の既定路線とは異なるものであることを日銀関係者はご存知だと思います。何も考えずに、円安批判をする声が大きかったことが政策変更をもたらしたならば、その功罪を考えるべきです。
世界中が利下げ方向の中、日本だけ逆の利上げに向くことが可能なのかどうか、根本的な問題はここにあります。世界主要国の政策金利をグラフにしてみれば、そもそも歴史的に不可能なことが分かります。7/31に日銀植田総裁は利上げ観測を煽って円高に持って行きました。しかし、日銀も追随して真逆の利下げとなると、円安再燃のリスクがあることを忘れてはいけないと思います。