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NY株、1000ドル超安 下げ幅は今年最大、米景気懸念で

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  • 齋藤 正勝
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    (株)トレードワークス 東S(3997) 代表取締役社長

    きょうのNY株式市場は波乱の相場展開となり、ダウ平均が一時1200ドル超急落したほか、ナスダックも一時6%強急落する場面が見られました。
    先週のISM製造業景気指数に始まって、米雇用統計も米労働市場の急速な冷え込みを示したことから、市場では先行きへの警戒感が強まっている状況。

    ハードランディングのシナリオはまだ少数派なものの、市場にはリスク回避の雰囲気が広がり、売りが売りを呼ぶ展開が見られていました。
    同時にFRBによる9月FOMCでの大幅利下げ観測が強まっているほか、状況次第ではFOMC前に緊急利下げを実施するのではとの声も出ています。

    緊急利下げについては逆効果になるとの指摘も出ています。
    今回の株安はあくまでポジションの巻き戻しで、経済の衝撃ではないという指摘。
    多くの投資家がAI関連中心にIT・ハイテク株のバブルを追うという過度にレバレッジを効かせた取引に傾倒し、米経済は何ら破綻していない、従ってFRBが介入し、一部の株式保有者の損失を軽減することに正当性はない。
    「FRBプット」は相応な緊急事態が発生した場合にのみ使用されるもので、まだその状況には至っていないと述べています。

    米大手銀からは、向こう数日でさらに下げる可能性があるものの、戦術的に押し目買いのチャンスが到来しているとの見解が出ていました。
    IT・ハイテク株からのローテーションはほぼ終了した可能性があり、個人投資家の買いも一気に下火になり、商品投資顧問業者(CTA)のポジションもかなり落ち込みました。
    ヘッジファンドは米国株を売り越しているらしいですが、強く反発できるかはPMI、消費者物価指数(CPI)、小売売上高といった今後数週間で明らかになる経済指標次第だという事です。

    一時下げ幅を縮小する動きも見られました。
    ISM非製造業景気指数が発表され51.4と予想を若干上回り、一部からは再び50を下回る縮小領域になるのではとも見られていただけに、リスク回避の雰囲気が広がる中で、ひとまず安心感に繋がった模様。

    金利落ち着きVIXも落ち着き取り戻しましたが、EXTREME GREEDの恐怖感蔓延。
    ISM非製造業指数は無事通過出来ましたので、中東地政学リスク追い討ちを何とか通過しないとですね。


  • 黒瀬 浩一
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    りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト

    米国のXに株式相場は何に怯えているのかを問う4択の即席アンケートがあります。①イランなど地政学的リスク27%、②日本16%、③米国景気後退27%、④特になし31%です。日本と感覚が違うのがイランです。共和党は第三次世界大戦の始まりになると批判しています。


  • Wada Keisuke
    DGAI株式会社

    アメリカも酷かったという見出しのようですがダウは-2.6%、S&Pは-3%、ナスダック-3.43%です。
    それに対して日経平均は-12.4%でした。
    酷さのレベルが違います。

    だから日経平均先物は夜のうちに1,990円上げてます。
    円も144円まで戻してきています。


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