2024/8/7

【読書】常識外れの発想を生み出す「5つの思考習慣」

NewsPicks編集部
NewsPicks編集部が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、話題の書籍の要約をお届けする連載「10分読書」。
今回は『アイデアの着眼点』(フォレスト出版)をお届けする。
ぜひ、日常のひとときで新たな知識を手に入れてほしい。(4344文字)
(写真:avgust01 / Gettyimages)
INDEX
  • 💡 アイデアを生み出す「哲学思考」
  • 👀 哲学者は世界をどう見ているか
  • 🗒 着眼点を磨くレッスン
  • 🎮 アイデアを生み出す思考習慣

💡 アイデアを生み出す「哲学思考」

「アイデア」とは何か?
「アイデア」とはそもそも何だろうか。アイデアの語源は古代ギリシア語の「イデア」にあるといわれている。
「イデア」とは古代ギリシアの哲学者プラトンが掲げた概念で、「ここにはない理想の状態」を意味する。アイデアとは「ここにはない理想」なのである。
アイデアは人類誕生以来ずっと求められてきており、何も今に限った話ではない。人類が厳しい自然の中で生き延びるには、アイデアを生み出すことが不可欠だったからだ。
たとえば、寒さをしのぐためのアイデア、猛獣から逃れるためのアイデア、獲物をとるためのアイデアなど、人類は多くのものを発明し、地球を支配しながら快適な暮らしを獲得してきた。
(写真:Vectorpower / Gettyimages)
もっといえば、コップ、箸、ノート、電気スタンド、スマホ、衣服など、私たちの身の回りにあるものすべてが「アイデア」だ。アイデアとは、人間が生きることそのものなのである。
アイデアのすごいところは、それが無限に生み出されるところにある。
空を飛べたり、牙で獲物を捕らえることのできる動物も、人間のアイデアにはかなわない。無限の可能性を持つアイデアは、原子力や自律型AIも生み出してしまった。
アイデアの「すごい力」の発揮に貢献するのが、人間が持つ「考える能力」だ。とりわけ常識を超えた意外な発想を可能にする「哲学」という営みは、アイデアを無限大にするのである。
(写真:Nuthawut Somsuk / Gettyimages)