バングラデシュ首相が辞任、ヘリでインドへ 反政府デモ激化
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辞任の直接のきっかけは、軍に退任を迫られたことです。
ハシナ首相は、軍のヘリコプターに乗せられて、インドへ運ばれていきました。
首相官邸は、群衆に占拠されています。
この後が大変です。
実質的にはクー・デタとはいえ、首相が辞任した場合、法的には同じ与党から次の首相が選出されるのが常道でしょう。
しかし、16年間政権を独占してきた与党、アワミ連盟の政権が継続するようでは、群衆はとうてい収まらないでしょう。
アワミ連盟に次ぐ規模の政党は、バングラデシュ国民党(BNP)ですが、2024年総選挙はボイコットしたため、現在は0議席です。
結局、決定権を持っているのは軍です。
バングラデシュも、パキスタンやトルコ、ミャンマーやタイ、カンボジアのように、選挙をやっているとはいえ、本当に権力を握っているのは軍、という国です。
それでは、軍が火中の栗を拾って軍事政権になるのか、というと、軍を握っている参謀総長は、前の参謀総長の娘婿ですが、前の参謀総長はハシナ首相の叔父です。つまり、今の参謀総長は、ハシナ首相の従姉と結婚しています。
ハシナ首相の遠縁であるということは措いておいても、軍もまたアワミ連盟と一体となって権力と利権を独占してきた側です。
群衆は「革命、革命」と喜んでいますが、彼らが満足するような政府ができるのか、バングラデシュで15年間続いている絶好調の高度経済成長は維持できるのか、というと、かなり難しいところです。
(追記)参謀総長がテレビで演説し、軍による暫定政権の成立を宣言しました。バングラデシュの家族を持つベンガル系日本人としては、この一連の動きがまるでウクライナのマイダン革命のような流れのようにみえて祖国の先行きが心配です。バングラデシュの地方では警察署が襲撃されるという狂気の事案も発生しています。
首相が辞任→インドへヘリコプターで退避
これは、一種の亡命なのでしょうか?
民衆が首相官邸を占領しているようですが、これが軍事政権の始まりを示唆するものなのか?
追加の情報が待たれますね。
バングラデシュは、ユニクロが試行錯誤を重ねて、製造拠点と現地店舗を展開しています。
この辺りも含めて気になります。