2024/8/8

【研究】名門企業も腐敗する。「20世紀最高の経営者」の過ち

かつて世界で名をはせたGE(ゼネラル・エレクトリック)。
この巨人を時価総額が最も高い企業に成長させ、「20世紀最高の経営者」と称賛されたのが、CEOを務めたジャック・ウェルチだ。
しかしウェルチとその弟子たちが今、アメリカで厳しい評価にさらされている。
2度の飛行機墜落事故を起こし品質問題で揺れるボーイングなど、GEで経営を学んだCEOたちがかじ取りを担う企業で問題が噴出しているためだ。
数十年にわたって世界中の経営者が師として仰いできたウェルチ。
しかし、彼こそがアメリカの産業界に深刻な影響を及ぼしたと指摘して話題になったのが、「ジャック・ウェルチ 『20世紀最高の経営者』の虚栄」(早川書房)だ。
NewsPicksは著者である米紙ニューヨーク・タイムズのデイヴィッド・ゲレス記者を直撃。「ウェルチ流」がアメリカ産業界にもたらした功罪を聞いた。
INDEX
  • CEOの頭に居座る男
  • 20世紀最高の「その後」
  • GE腐敗の3つの原因
  • 株主価値最大化は法律じゃない
  • ビッグテックもわなにはまる
  • 日本企業から学べること

CEOの頭に居座る男