「人参を持った金ピカのウサギ」が100億円で落札…悪趣味な彫刻に札束が飛び交う「現代アート」の異様さ
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注目のコメント
アートは社会に対して疑問をつきつけ、人々の無意識的な共感あるいは反感によって、社会をつなげたり波風立たせたりするところがありますよね。少なくとも社会のあり方とアートの価値は無関係ではない。
アメリカの大統領選を見ると、倫理的に決して正しくない候補に、だからこそ頼れると支持が集まる。日本の政治を見ると、明らかな不正を働いている巨悪が居座り続けてトカゲのしっぽだけ切られる。パリオリンピックはカオス。こんな理不尽な世の中のありさまのなかで悪趣味な彫刻に100億円ついてもおかしくはないでしょ? という読み方をするとニヤッとうなづけますよねえ。アートの作品としての意義と市場価値は分けて考えてもいいのかも知れません。賛否両論の評価を受けることや、高額で作品が取引されること自体がアーティストの社会に対する批判なのかも知れませんが。
記事を読んでいて気になったのは、そもそも本来のアートは崇高なもの偉大なものであるはず……という前提が筆者にあるように感じられたことです。
そもそも「アート=崇高で偉大」というイメージがどのように作られていったのかというところから考えていく必要を感じています。