米ダウ急落、一時900ドル安 景気減速懸念、世界市場に波及
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きょうもNY株式市場は売りが強まり、ダウ平均は一時989ドル安まで急落する場面が見られました。
ナスダックも大幅安。
取引開始前に発表になった米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく下回り、失業率も予想値以上に悪化しました。
前日は弱いISM製造業景気指数を受けて、市場はインフレやFRBの利下げ期待ではなく、景気の先行き懸念を強め、米株式市場もリスク回避の雰囲気が強まっていました。
その意味でも本日の米雇用統計は注目されましたが、数字の内容はその懸念をさらに強めています。
今回の米雇用統計を受けて市場は、9月のFRBの0.50%ポイントの大幅利下げを織り込む動きまで出ています。
今週のFOMC後の会見でパウエル議長は大幅利下げは否定していました。
米大手銀のストラテジストからは、米景気後退が深刻化する可能性が高まっているとし、FRBの最初の利下げで株を売るべきだとアドバイスしているようです。
ハードランディングのシナリオも浮上しています。
公益やヘルスケアの一角などディフェンシブが買われたほかは、幅広いセクターに渡って売りが広がりました。
特にIT・ハイテクや銀行株の売りが厳しく、銀行株については、長期債利回りが急低下していることから、純受取利息(NII)への影響が懸念されているようです。
金利大幅低下もVIX急騰しFEAR(まだEXTREME ではない)スタンスに。
失業率サームルール発動でリセッション答え合わせ結果が出てしまった状況です。NY株、2日連続の大幅安と言っても日本がこの2日間で下げた株価と比べたら大したことがありません。
日本が少し戻すのか、NYがこれからもっと下がるのか来週は目が離せませんね。エヌビディアの動きに注目してますが、先週火曜日AMDの決算が良好だった為、他の半導体株と違う動きになって底堅くなり始めました。月末28日の決算を好意的に見始めているように思います。
景気関連の経済指標は来週月曜日のISM非製造業景況指数ですが、プラスの予想。コンセンサス通りいけば一旦下落は限定的になる。
サプライズでマイナスでさらなる悲観相場。
その後はCPIで物価の下落を確認してエヌビディア待ちかと。
今月はFRB会合が無いため、緊急利下げもできない。よって月末ジャクソンホール国際会議近くにはパウエル議長の声明が随所で発信されると思うので、言質をマーケットがどう解釈するかとても注目される局面です。