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NYダウ 一時700ドル超の大幅値下がり 景気減速への懸念広がり

NHKニュース
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  • 黒瀬 浩一
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    りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト

    少し前までは、景気指標が悪化すると利下げ期待から株価は上がっていました。しかし最近は、株価は下がります。景気指標の悪化の意味が、ソフトランディング=軽微な景気の減速、からハードランディング=深刻な景気後退へと変わり始めたからです。FRBも物価の沈静化だけを重視する姿勢から、失業率の悪化にも配慮する姿勢に変わりました。足元の株価の下落は、長期大幅下落の始まりなのか、健全な調整なのか、景気の行方で決まると思います。


  • 齋藤 正勝
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    (株)トレードワークス 東S(3997) 代表取締役社長

    きょうのNY株式市場、ダウ平均、ナスダックとも大幅安となっています。
    本日の下げは調整でもなく、金利動向でもなく、景気の先行き不透明感が株式市場を押し下げました。
    買い先行で始まったものの、次第に戻り売りが強まり、ダウ平均は一時700ドル超下落する場面も見られました。

    本日から8月相場に入りましたが、この日発表のISM製造業景気指数が予想を下回り、8カ月ぶりの低水準となったことをきっかけに売りを強めました。
    米新規失業保険申請件数が予想を上回り、ほぼ1年ぶりの水準に悪化し、労働市場の減速を示唆していたことも圧迫したました。
    米国債市場では、利回りが急低下し、10年債は4%を割り込む展開が見られました。

    米雇用統計を前に、米経済の先行き不透明感を示す指標が伝わったことで、リスク回避的な雰囲気が市場に広がったようです。
    前日のFOMC後の会見でパウエルFRB議長は9月利下げの可能性に言及し、市場も敏感に反応し、短期金融市場では年内3回の利下げを織り込む動きが出ています。

    エコノミストからは「今朝の経済データは景気後退とまではいかないまでも、悪化の方向に転がり続けている。FRBの利下げが今年中に3回行われ、10年債利回りも4%を割り込むかもしれないが、景気後退の風は強く吹く」との声も聞かれました。

    大きく金利下げVIX大幅上昇して、FEAR寄り中立スタンスに。
    リセッション入り織り込む動きとなっており、米雇用統計(特に失業率)で答え合わせすることになります。


  • 永濱 利廣
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    第一生命経済研究所 首席エコノミスト

    サーム・ルール的にも米経済は景気後退確率が高まってますから、市場はかなり米景気に神経質になっています。


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