アルツハイマー病の新薬承認へ 米製薬大手「ドナネマブ」
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先にレカネマブが承認されていますので、既定路線かとは思います。
プラセボと比較して、ドナネマブで治療された臨床試験の参加者は、病気が悪化するリスクが39%低かったと報告されています。
楽観的に捉えれば、先行して承認されたレカネマブと同様、アミロイドベータに対する投薬で認知症の進行をゆっくりにできることが繰り返し示されたと言えます。悲観的な言い方をすれば、同種の薬剤の効果は、進行を遅くするだけで、認知症を改善することは期待できない現実を繰り返し知らされたとも言えるかもしれません。
レカネマブよりも良好な数字が報告されており、レカネマブよりも好まれる選択肢になる可能性が高いと思います。しかし、実際には試験で対象となった患者が異なり、数字だけでその効果を比較することはできません。
また、今回のドナネマブでも投薬と関連した死亡が複数報告されています。少なくとも2人は薬剤のよく知られた副作用である脳のむくみや出血が原因で死亡したと判断されています。
薬価はレカネマブより高額になる見込みですが、中断しても効果が持続して見られたというエビデンスを根拠に、単価が高くてもトータルコストはレカネマブを下回る可能性があると企業から主張されています。あの、現役世代の保険料の負担は考えてもらえてるのでしょうか。
医学の発展は喜ばしいのですが、それを素直に喜べないレベルで引かれてるのは明言しておきます。薬価はいくらくらいなのでしょうか?
日本人は認知症患者が相対的に多いので、降圧剤ほどでないにしろ、多用による社会保障コストに対するインパクトが気になります。