2024/8/1

【3分でわかる】日銀の「利上げ」と「国債購入減」って何?

NewsPicks 副編集長
日銀が「また」大きく動きました。

日銀(日本銀行)は、7月30〜31日に行った金融政策を決める重要会合で、「追加の利上げ」と「国債の購入を減らすこと」を決めました。

これによって、過度な円安進行が止まる可能性がある一方で、日本国内のあらゆる金利が高まっていきます。

昨年4月に植田総裁が就任して以来、金融政策の大きなアップデート📊下図)が続いており、この変更は生活にも大きく影響してきます。
この記事では、一見難しい日銀の動きを、図解をたくさん使いながらやさしくひも解いていきます。
INDEX
  • 1️⃣ なにが起きた?
  •  ● 3月以来「2回目の利上げ」
  •  ● 国債購入ストップは2028年?
  • 2️⃣ なぜいま?
  •  ● 「超円安」が後押し
  •  ● 先手打つと「後が楽に」
  • 3️⃣ 景気冷えない?
  •  ● 景気にブレーキ「かからない」
  •  ● 「住宅ローンと転職」も注目
  • 4️⃣ これからどうなる?
  •  ● 次の利上げは半年後か
  •  ● 国債で「10兆円含み損」

1️⃣ なにが起きた?

 ● 3月以来「2回目の利上げ」

日銀が今回決めたことは、大きく二つです。
1つ目は、追加の利上げです。
「無担保翌日物コールレート」と呼ばれる政策金利を「0.0〜0.1%」から「0.25%」に変更しました(📊下図)。