日銀追加利上げ0.25%に 国債購入3兆円に半減
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これで植田日銀になってから会合後のドル円相場は100%円安になっています。政策内容への評価とは別に「今回も午前2時に特報が出て来るかな」というのが市場参加者の中で当然視されている状況が健全なのかどうかは対外的に疑問視されるようには感じます。事前に内容が分かっていれば、現実がそれを超えない限り、必ず事実と共に反対売買されるので、こうした値動きが今後も続くことになろうかと思います。
利上げそれ自体は円高へ振れている中での決定ということで「為替とは関係ない」というロジックを張れる部分に関し、良かったのではないかと思います。実質個人消費の弱さとの関係で難しいリーズニングを迫られそうですが、円安経由のインフレで消費が弱いという建付けであれば利上げは処方箋という主張になるのでしょうか。会見に注目です。金利の誘導目標を0.15%引き上げて0.25%刻みが普通の最低ラインまで戻した反面、それなりの計画を出すとしていた国債の買い入れ額は8-9月を各5兆3千億円として6兆円から幾分減らす感じは出したものの、その先は状況次第ということになりました。国債の買い入れ額はそれほど減らさず、政策金利も上げ幅は0.15%ですから、どちらも経済にショックが走るほどではないでしょう、たぶん。
国債の買い入れ額を明確に減らして長期金利が欧米並みに上がったら利上げに耐えられない構図に陥った日本経済に大きなショックが走ります。灰色のサイを暴れ出さぬようそろりと正常化に向って見せただけというのが私が受ける印象ですが、さて、どのような説明がなされるか (@_@。ごめんなさい。読みが外れ、日銀は利上げしました。
公表文の4パラの「輸入物価は再び上昇に転じており、先行き、物価が上振れリスクには注意する必要がある」がポイントです。
円安が、植田総裁のよくおっしゃる「基調的な物価上昇率」に上昇圧力を与えていることを、日銀が暗に認めたと私は理解しました。