タカタ(7312)2015年3月期決算。今後は訴訟問題解決の“落とし所”に焦点が移ろう
2015/05/10, Longine
決算発表後の第一印象
新たな悪材料発生の可能性は低くなった分、訴訟問題の“落とし所”が今後の焦点か。株価に対して「中立」な印象。
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独立系の大手部品メーカーで、主製品はエアバッグ、シートベルト等の安全部品。国内外の多くの自動車メーカーへ納入しており、世界有数の自動車安全部品メーカーの1つである。2014年夏以降、一連の大規模なリコール(同社製エアバッグの不具合に起因)が、米国市場を中心に大きな社会問題に。2015年3月期実績は、営業利益が+25%増と好調だったが、多額のリコール対応費用を特別損失に計上したため、▲296億円の最終赤字に陥った。また、配当も無配とすることを発表。
注目された2016年3月期の会社予想は、営業利益が+3%増(上期は▲2%減)、当期純利益は200億円(上期は75億円)。この会社予想を見る限り、一連のリコール問題に絡む追加費用の発生は限定的と見ている模様。ただ、本質的な原因究明が未解決であること、未だ多くの訴訟を抱えていること、等から、悪材料の完全出し尽くしとは言い難い。一方で、大きなサプライズを伴うような悪材料が減りつつあることも確かだと考えられる。(増減率はいずれも対前年同期比)
今後の注目点
Longineでは、一連のリコール問題の解決、とりわけ、米国市場における訴訟問題解決の“落とし所”に注目している。
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