2024/7/30

【変貌】バスケ、サッカー、競輪。MIXIがスポーツに賭ける

あの「MIXI(ミクシィ)」が、スポーツの会社になろうとしている。
ミクシィといえば、真っ先に思い浮かぶのがスマートフォンゲーム「モンスターストライク(モンスト)」だろう。
しかし2013年のサービス開始から10年以上が経ち、かつてほどの大ヒットは難しくなってきた。
そこでミクシィは新規事業を地道に育ててきた。スポーツビジネスと、家族の写真共有サービス「みてね」である。
中でもスポーツビジネスへの力の入れようが半端ない。
競輪や競馬、オートレースといった公営競技のネット券販売会社や、プロバスケットボール「Bリーグ」の千葉ジェッツ、JリーグのFC東京などのプロスポーツチームを相次いで買収した。
巨額投資は止まらない。今年5月には、千葉ジェッツのホームとなる1万人規模のアリーナが開業。ミクシィは巨大不動産のオーナーにもなっている。
さらに千葉ジェッツには、米NBAで6シーズン活躍し、パリ五輪の日本代表チームでも大黒柱を担う渡邊雄太選手が移籍してくるというニュースも飛び込んできた。
一体なぜ、ミクシィがスポーツ事業に賭けたのか──。
モンストの立役者としても知られる、木村弘毅社長に直撃した。
INDEX
  • スポーツの稼ぎが2割超え 
  • 狙いは「家族」、見つけた勝ち筋
  • バスケはまだまだ稼げる
  • スポーツベッティングに熱視線
  • スポーツだって、ミクシィの柱になる
  • 生き続ける「mixi」魂

スポーツの稼ぎが2割超え 

ミクシィのビジネスの中身は、わずか5年ほどで大きく変わった。まずは売り上げ構成を見ていこう。
2013年に開始したスマートフォンゲーム「モンスターストライク(モンスト)」が大ヒットし、一時はモンストを中心としたゲーム事業が売上高の9割を占めていた。
しかしスマホゲームの競争激化でモンストは低迷。次なる新規事業として目をつけたのが、スポーツだった。