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瀕死の「サマンサタバサ」を復活させる、紳士軍団の勝算

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  • 大酒 丈典
    NewsPicks 副編集長

    サマンサタバサが7月、上場廃止になって紳士服のコナカの完全子会社になりました。
    「平成ブランド」と言われて真っ先に思い浮かぶのはサマンサタバサかも知れません。それくらいにアイコン性の高いブランドだと思います。近年は資金繰りに窮するほど業績が悪化していました。
    コナカは親会社として、サマンサの再建に乗り出します。社長も送り込みました。
    サマンサとコナカ。その一見アンバランスな組み合わせにはインパクトがあります。
    サマンサはなぜあれほど熱狂を湧き起こし、瞬く間に忘れられたのか。コナカはサマンサを再び輝かすことはできるのか。興味が尽きません。


注目のコメント

  • 細田 知美
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    株式会社電通PRコンサルティング シニアPRプランナー、電通ダイバーシティラボ所属

    ラグジュアリーブランドのバッグは、以前は頑張れば手が届きましたが、現在は円安の影響でかなり高価になり、手が出しにくくなっています。そうなると消費者は、もう少し価格が抑えられたブランドを探すようになりますが、その際に候補に入るかが重要です。(実際、10万円前後のバッグブランドの展開が日本でも広まっています)

    日本では、一度ヒットしたブランドがブームを過ぎると「もう古い」とみなされ、消費者から敬遠されがちです。持っていることが恥ずかしくなります。軍事さんが指摘したように、メルカリで売れないという現象もこれに関連しています。

    この状況を打破するには、デザインやブランディングの見直しが重要です。サマンサタバサはブランド展開も多すぎて迷走している印象があり、それが消費者にも伝わってしまっています。そのため、基本のサマンサタバサに集中し、ターゲットのニーズに合った丁寧なブランド作りをすることが大事だと感じました。


  • 赤井 厚雄
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    株式会社ナウキャスト 取締役会長

    コナカから送り込まれた社長が「管理6:クリエイティブ4」というコメントをされている時の表情を見ながら、本当は「9:1」っていいたいんじゃないのかな、と感じました。ただ、それをダイレクトに言ってしまうと中に残ったクリエイティブ人材がヘソを曲げて出て行ってしまうリスクがある。今はそういう段階なのかも、という印象です。最終的には、コナカグループの中に、「若い世代の女性」のニーズを拾ってビジネスに出来るユニットを作れれば、元は取れる、というのが湖中さんの考えの中にあるのでは、と思いました。
    あと、冒頭で「サマンサタバサは、メルカリで売れない」(リセールバリューがない)という業界の方のコメントはいろんな意味で深い、と感じました。
    おもしろかった。


  • 神崎 裕介
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    stylist /タイタンの学校(校長・太田光代)講師、文化デザイナー学院講師、ファッションスタイリスト オーダーメイドスタイリスト

    個人的には、デザイナーさんの「自分は男性なのでキラキラしたバッグを持ちたいと思わないが」というコメントが気になりました。

    僕は男性として女性のスタイリングもしますが、もし女性だったら着たい、素敵だと思う服しか選びません。感覚的に顧客である女性を理解する必要があるのではないかと。
    ウィメンズハイブランドのデザイナーで「僕は男性なので〜」というコメントは聞いたことがありません。

    社長のお話を聞いてもリアル需要なのかかわいい路線なのか決めかねているようでしたし、実際サイトを見てみても混在している印象です。
    https://www.samantha.co.jp/shop/r/r10/

    元々品質というよりかわいさ一本のイメージ戦略で売れたブランドです。そこを品質から立て直すのは中々至難の業。復活劇は見たいですが。

    フルラやケイトスペードが伸びたのは、マーケティング+バッグとしてのデザインや機能もしっかりしていたから。アパレル的にはそこを見直すべきなのかなと感じます。

    業界人としても見やすく興味深い特集でした。


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