【読書】ラテン語を知ると「世界の見え方」が変わる
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地名に残るローマ帝国の遺産
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ラテン語はあくまでヨーロッパのものなので(歴史的にラテン語を発展させたのはヨーロッパ+中東)、「世界をつくっている」というと、世界はヨーロッパがつくったのか、という話になります。
当然、中国人やインド人は反発するでしょう。
ヨーロッパの現代世界への影響は甚大なもので、最も影響がある、とすらいえますが、これは根本的に微妙な問題です。
ネルチンスク条約(1689年)が、ラテン語版とロシア語版と満州語版がつくられたのは、清朝がイエズス会士を通訳に使っていたからですね。
別にロシアならずとも、ヨーロッパの中であれば、当時の外交文書はだいたいラテン語でした。
18世紀くらいまでは、ヨーロッパでは、外交文書をはじめ、公文書や学術書もラテン語が中心でした。
ヨーロッパを理解するについては、ギリシア語とラテン語は必須です。
もちろん、それで世界が理解できるわけではなく、世界を理解するなら、古典的な中国語も、サンスクリット語も、ペルシア語も、アラビア語も必要になります。
今回の10分読書は「日常にあるラテン語」についてです。
記事内では社名や商品名について触れられていますが、ディズニーランドやハリーポッターといったエンターテインメントにもラテン語が潜んでいます。
身の回りにあるよく意味がわからないカタカナの日本語も、意味を調べてみるとラテン語由来のものが多くあるかもしれません。
みなさんの知っているラテン語はありますか?
ラテン語来たーーーー!!!
私も全く素人ですが、こうした事例を聞くたびにラテン語すごい!と感心していて、今の言語の根源なんだなぁと頷くところです。
本文にはない事例を一つ。
英語で「終わり・終わらせる」のfinishと、金融のfinance。これ、どちらもラテン語で「終わり」 を表すfinが語源だそう。
お金と終わり、一見関係が無さそうですが、お金を支払うことで、取引(やりとり)が終了しますよね。
「〜との関係を清算する」「金の切れ目は縁の切れ目」との日本語もありますね。
日々何気なく行なっているお金を払うという行為は、ふわふわしてた様相をいったん確定して終わらせることなんですね。
コンビニの商品にお金払わなかったら、請求され続けて関係が終わらないですもんね。
この話も、昔NewsPicksでどなたかのインタビューの受け売りです。
あと、Yahoo社員第1号で社会起業家の湯川カナさんは、いつもラテン語に立ち返ってものごとを考えているそう。
陰毛と酒場とメディア・出版が同じ語源、ってのも目から鱗でした。
https://newspicks.com/news/3713097/
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