2024/7/27

【渋沢栄一】ビジネスパーソンに必要な「常識」を語ろう

NewsPicks編集部
初版の発行から100年以上が経った今も、多くの経営者やビジネスパーソンに読み継がれている本がある。
名だたる企業の創設・育成に努めた近代日本経済の父・渋沢栄一氏の名著『論語と算盤』だ。
「今週の1冊」では番外編として、過去に刊行されたなかでも「あたらしい古典」として残り続けるであろう息の長い名著を、月1回のペースで紹介していく。
今回は、7月から順次切り替わる新一万円札の顔としても注目を集めている渋沢氏の思想が詰まった『詳解全訳 論語と算盤』(筑摩書房)を紹介する。
現代語訳を担当した作家の守屋淳氏は、渋沢の語る経済論や人生観には「変化が多い今こそ生かせるものが多い」と評価する。
果たして現代人は、渋沢の人生からどのようなことを学び取ることができるのだろうか、その思想をひもといていこう。
INDEX
  • 歴史の陰から表舞台に
  • 「常識」を形作る3要素を意識せよ
  • 「逆境」は2種類に分けて捉えよ
  • ほどよい諦め+たゆまぬ努力

歴史の陰から表舞台に

──渋沢栄一はここ数年で、多くの注目を集めるようになったと感じます。