[東京 25日 ロイター] - J.フロント リテイリング<3086.T>は25日、2016年2月期の連結経常利益計画を425億円から445億円(前年比9.9%増)へと上方修正した。千趣会を持ち分法適用にしたことで負ののれんが発生したという。

連結売上高は1兆1770億円(同2.4%増)、営業利益は450億円(同6.7%増)で据え置いた。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト13人の営業利益予測の平均値は455億円となっている。百貨店保有の不動産の除却損を再精査したことで額が膨らみ、当期利益についても280億円(同40.2%増)で据え置いた。

2015年3―5月期の百貨店全店売上高は前年同期比1.2%減だった。4―5月は、前年の消費増税による買い控えの反動で2桁増だったものの、3月の23.0%減をカバーできなかった。ただ、特殊要因のない前々年比では4%増となっており、「ほぼ計画通りの推移」(広報)という。

訪日外国人による免税売上高は同4.4倍となり、売上高に占めるシェアも5.5%に上昇した。特に、大阪の大丸心斎橋店は21.6%と、他店に比べて大きなシェアとなっている。

(清水律子)