(ブルームバーグ): ハリス米副大統領は11月の大統領選で民主党の候補として共和党のトランプ前大統領に挑むため、党の大統領候補指名を受けるのに十分な数の代議員を確保した。
AP通信の非公式集計によると、22日夜の時点でハリス氏を支持する代議員は1976人を超えた。今回支持を示した代議員は必ずしもハリス氏の大統領候補指名に賛成票を投じる必要はないものの、有力な対抗馬の不在も考慮すると、同氏が民主党候補の座を固めたことを裏付けている。
バイデン氏(81)は21日に大統領選からの撤退を表明し、ハリス氏に大統領選を託した。バイデン氏は年初からの一連の州予備選・党員集会を通じ、8月の民主党全国大会で大統領候補指名に必要な代議員の99%を獲得していた。
バイデン氏への支持はハリス氏の下で民主党を結束させる機能を果たしている。ハリス氏はまたバイデン氏の選挙資金9600万ドル(約150億円)も引き継ぎ、ハリス氏自身による資金集めもすでにかなりの額に達している。
クリントン元大統領や2016年大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン氏、ペロシ元下院議長らが大統領候補としてのハリス氏を支持している。代議員は今後数週間のうちに正式に投票する。
党幹部は22日、8月7日までに候補者を正式決定するための投票プロセスを説明した。
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原題:Harris Crosses Delegate Threshold in Sign Nomination Is Hers
--取材協力:笠原文彦.
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