シーインの女性用下着から基準値2.9倍の発がん性物質を確認、膀胱がんのリスクを高める
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注目のコメント
産業安全に携わる産業医として言えるのは、
「理由のない安さはない」
これはどんなことにも通ずる事実ということです。
よく製品のコストを原材料費だけで考えたり、サービスのコストを人件費だけで捉えて高い/安いと騒ぐ方がいます。
しかし製品のコストには様々な諸経費から、製品の安全性や健康被害防止に必要な費用も含まれており、特に
・体に触れるもの、摂取するもの(衣類や化粧品、食品)
・危険性のあるもの(モバイルバッテリーなど)
はこれらの要素がより重要になります。
不当に安い製品は、このような安全コストを削る、もしくは不当な原材料・労働力調達により行われていることが多く、一度立ち止まって疑うことが大事です。
「異様に安い」と感じたら、それにきちんと理解できる理由(在庫処分や季節外れなど)があるのかを考え、違和感を覚えたら購入・使用を躊躇うリテラシーは必要です。
一部の製品(モバイルバッテリーなど)には、安全性の担保を行うための認証などもあり、これらも参考になります。
特に最近の中国における激安通販は、このような製品の問題のみならず、個人情報や購買情報の流出も指摘されています。
まさに「安物買いの銭失い」となりかねず、そのような製品により被る事故や健康被害の費用も考えたら、多少高くても出元が安心できる商品を買うべきでしょう。ハッキリ言って値段だけじゃわかりません。
ユニクロみたいに大量生産や企業努力によって安く出来る部分がありますから。また途上国のネット通販では偽物が普通に売られていたりもしますが『安過ぎる=偽物』という図式がなりたちやすいからといって、あえて少し高めに価格設定された偽物もあったりします。他にも衣料品なんかは過剰在庫とか様々な理由で捨て値で販売されたりします。
だから有名ブランドの正規販売店で買うのでない限りはそれなりに分からなくて仕方ないと思う。行政が抜き打ちとかで検査して取り締まるとかそういう部分に期待しつつ、あとは毎日使う食器とか口に入るものとかはやや気をつけ、Tシャツとかそういうのはリスクは低めだと思う。ああいう安全基準って安全マージンはそれなりにあるだろうし・・。
あと発がん物質とかいうと怖がる人がいますがそうであるかだけでなく量とか濃度とかそういうのは重要で、やたら無農薬とかにこだわる割に発がん物質でもなんでもない砂糖を取りすぎとかそういうことの方が健康に悪いように思う。