2024/7/23

【米大統領選】バンス大抜擢の仕掛人はピーター・ティール

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NewsPicksでは平日の毎日、世界のトレンドの背景を追うシリーズを開始しています。火曜日は 「Behind the Scene(ニュースの裏側)」です。
INDEX
  • 「バンスを選べ」の声多数
  • テック仲間の手厚い支援
  • ティールへの恩義忘れず
  • 「アンチトランプ」だった過去
  • 急接近する2人
  • 1200万ドル集める「金脈」

「バンスを選べ」の声多数

先月、オハイオ州選出の上院議員であるJ.D.バンスは、ドナルド・トランプのための資金調達パーティーを開催し、その後に二十数人のテック要人(テクノロジー企業および暗号通貨企業の経営陣や投資家)とプライベートディナーを催すために、サンフランシスコに飛んだ。
会場は、起業家兼ポッドキャスターであるデイビッド・サックスの、パシフィック・ハイツにある豪華な邸宅だった。バンスはサックスと、テック投資家のピーター・ティールを通じて知り合った。
現在39歳のバンスは、実は2016年にサンフランシスコにあったティールの投資会社のひとつで働いていたことがある。
その夜、1人当たり30万ドルのディナーパーティーで、トランプはサックスとテック投資家、チャマス・パリハピティヤの間に座り、誰をランニングメイト(副大統領候補)に選ぶべきか、出席者に非公式に意見を聞いた。
起業家のデイビッド・サックス氏(左)と談笑するJ.D.バンス氏(Maddie McGarvey for The New York Times)