【米大統領選】バンス大抜擢の仕掛人はピーター・ティール
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ピーター・ティールがそも何者かというと、PayPalの創業者ですが、彼は経営者・投資家であるとともに、80億ドルもの資産を生かして、社会改造に熱中しているように見えます。
ティールは、同じ50歳代のテック業界仲間たちと組んで、彼らの目指す社会改造のために政界にも働きかけてきました。
ティールと共著で『ダイバーシティの神話』を出版した投資家デヴィッド・サックスもそうですが、イーロン・マスクもこのグループに近いところにいます。
彼らより上の世代のテック産業創業家たちが、リベラル、エコ、民主党支持であったのに対して、
ティールたちのグループは、リバタリアンで米国的テクノクラシーというべき技術万能主義です。全ての社会問題を莫大な投資による技術の進歩で解決しようとします。食料問題、少子化問題、環境問題、その他経済問題や社会問題も、です。
技術が解決するのだから、今現在二酸化炭素の排出をチマチマ気にするのは意味がない、といった発想をします。
技術で全てを解決、という点で、中国政府に親近感を持っている向きがあります。
ティールたちのグループは、トランプ氏の支持基盤、白人労働者や農家、福音派キリスト教会とは思想的に異なるところがあります。
それをわかったうえで、トランプ氏が彼らと組んだことがどう作用するのか、思わぬ相乗効果が出るのか、喧嘩別れするのか、まだわかりません。
バンス氏は、ティールたちのグループがつくりあげてワシントンに送り込んだ政治家なので、ティールたちのグループがトランプ氏と対立しない限りは、バンス氏はトランプ氏と良好な関係でやっていくでしょう。先週、トランプ氏に副大統領候補に指名されたJ.D.バンス氏。39歳で元VCの上院議員でした。
その抜擢の裏側をNYTが記事化しています。
バンス氏の華麗なる人脈には驚きました。錚々たるメンバーが「バンスを副大統領候補に」とトランプ氏に掛け合っていたそうです。
また、バンス氏についてはこちらのNP記事でも特集されています↓↓
https://newspicks.com/news/10284697/?ref=search&ref_q=%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B9&ref_t=top過去にティール氏のファンドで働いていた。
一方で、そのキャリアから、ヒルビリー・エレジーを書き、政治家に転身していった背景はそんなにシンプルなモノでもないと思う。最終学歴などでは窺えない苦労があるだろうし、それは多くのテック大手の白人とは異なるもの。
アンチトランプだったところからトランプ氏の副大統領候補になったこと含めて、色々揺れている部分もある。これからどういう道を歩まれていくか、継続フォローして見ていきたい。
分断の「通訳」を諦めたバンス氏 トランプ氏の右腕に(2024/7、日経新聞)
https://newspicks.com/news/10292440