【21世紀のベスト本】目的別に選ぶ「今、読むべき1冊」
NewsPicks編集部
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NYTが発表する「21世紀の名著100選」の一部を抜粋してお届けする小特集の後編です。
今回は「何を読めばいいのかわからない」と迷ってしまう読者のために、目的や気分に合わせたおすすめ本を、前編では掲載しきれなかったラインナップも含めて紹介。泣ける本、ハラハラできる本、歴史に触れるノンフィクション、10代におすすめなど、幅広いラインナップをお届けします。在庫切れだったりハードカバーしか入手出来なかったスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの著作の邦訳が近年次々と再版やKindle化がされて入手しやすくなっています。代表作「戦争は女の顔をしていない」がコミカライズされて注目された影響だとも思うのですが、本当に良い影響。この「セカンドハンドの時代」も気が付けばKindle化。
彼女の著作はオーラルヒストリー、一般庶民も含めた様々な社会層の人々から聞き取ったインタビューを連ねたものです。ソ連崩壊から現在のウクライナ情勢に至る時代史を、トップダウンの政治の力学ではなく社会の個々人の認識から始まるボトムアップの視点で連続性をもって見ようとする上で貴重な一冊だと思います。