バイデン氏「近く撤退決断か」 大統領選、民主党内の圧力高まる―米報道
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昨晩から民主党関係者とやりとりをしました。数日内に大統領選の辞退を表明する可能性が高いようです。これまで支えてきたオバマ氏が見切ったインパクトは小さくありません。ハリス副大統領を中心に候補者選びをするようですが、トランプ氏の勢いを止めるのは容易ではありません。
バイデン大統領が撤退した後に、民主党の誰が火中の栗を拾うのかが最大の問題です。
トランプ候補に対する暗殺未遂事件の前までの民主党内の空気は、誰が出ても勝てるので早く撤退してくれ、という撤退論でした。それが今は、誰が出てもトランプ・バンスのカードに惨敗することが確実な情勢です。撤退論の意味が変質してしまいました。
民主党の幹部たちが、党の長い将来を考えて、ハリス副大統領ならば犠牲にしても構わない、と考え始めてバイデン撤退論を唱えているのだとしますと、米国の政治の世界は余りにも冷酷です。ニューヨーク・タイムスは、カマラ・ハリスを後継の候補にバイデンが指名するのではないか、と報道しています。
カマラ・ハリスは民主党の階段を順調にのぼってきたニュー・デモクラット。シリコンバレーを優遇し、富裕層に富を集中させることになったオバマの路線も踏襲する人物です。
したがって対決の構図は、平均収入より下の層を支持基盤とするトランプ・バンスvs富裕層をバックにするカマラ・ハリスと変わらないことになります。
民主党の副大統領候補を誰に指名するかがみものですね。