【解説】トランプの副大統領候補「J.D.バンス」とは何者か
- 「困窮した白人」の代弁者
- トランプを「ヒトラー」呼ばわり
- 経済:「アンチ・グリーン」を貫く
- 外交:リソースを中国に割く
- 副大統領の「役割」って?
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バンス氏は、現在はトランプ氏と非常に近い政策を主張しています。
中絶、同性婚、不法移民、脱炭素、ウクライナ支援に反対です。
それでは、2人の間にある違いは何か。
トランプ氏の方が恵まれた生まれ育ちであるとか、バンス氏の方がエール大学法学博士号持ちでインテリ理論家っぽいとか、そういう外形的なことはおいておいてもいいでしょう。
バンス氏を政治家たらしめたのは、ピーター・ティール氏であり、現在もティール氏とその仲間たちによって支えられています。そこにはイーロン・マスクも含まれます。
それがバンス氏の本質であるといっても言い過ぎではないでしょう。
このティール氏たちのグループ、いわばテック産業右派の特徴は、技術開発への莫大な投資によって、壮大な規模の社会改造を実現しようとすることです。
その発想からいって、現在の中国とは相性がよく、親中国的な言動をする人物も多いです。
技術開発にはAIも含まれ、他にも交通技術や宇宙開発も社会改造の有力な手段と見なされています。
このあたり、トランプ氏とバンス氏が支持を取り付けようとしている白人やヒスパニックの製造業、農業従事者と合わないところがある気もします。
副大統領の第1の役割は大統領のスペアであり、極論、生きていればそれでいい、というところがあります。
具体的な仕事が与えられるかどうかは、大統領の判断次第です。
バンス氏の背景からいえば、中西部の製造業や農業の振興、テック企業と米国政府の協同、あたりが、担当したい分野ではないでしょうか。
バンス氏「中国の脅威」訴え 中西部の労働者集結狙う―米共和副大統領候補・受諾演説
https://newspicks.com/news/10281753/?ref=user_1125005
トランプ氏を共和党の大統領候補に正式指名、副大統領候補にバンス氏
https://newspicks.com/news/10268368/?ref=user_1125005
2年前、オハイオでバンス氏の選挙戦を取材しました。当時からかなりコアなファンを持っていたほか、一部のトランプ人気も引っ張り込んだバンスは見事、上院議員に当選しました。実はこの選挙は「リトルトランプ」が大量発生しつつ、重要な選挙区(特に上院)で勝ったのはバンスなど少数でした。そうした意味ではトランプが大統領候補として政治生命を繋ぎ止め、今回の選挙につなげる意味でもバンスの存在は大きかったように思います。
さて、バンスは今回、アメリカの「ナンバー2」の有力候補になりました。4年後を考えると、十分に大統領を狙える位置につけたといっていいでしょう。その人物が何者なのか理解することは、今後の国際情勢を読むうえで決定的に重要になると思います。今わかっていることをまとめました。
トランプが副大統領候補にJDヴァンスを指名。39歳で元VC。ベストセラー「ヒルビリー・エレジー」の著者でもある。ピーター・ティールのMithril Capitalで社長も務める。経歴をみてもかなり面白い。次世代のリーダー感は凄くある!
そして熱心なクリプト支持者でもある!
JDヴァンス
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/J%E3%83%BBD%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%B9
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