TSMC、AI需要増で市場予想上回る決算 生産能力やコスト増に懸念も
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TSMCの売上高が過去最高となり、4~6月期の前年同期比で40%増となったそうです。
ファウンドリ企業も含めた半導体売上高ランキングを見ると、2023年ではTSMCは69,276Mドルで1位だったようです。
2位のintelが51,505Mドル、3位のサムスン電子が50,904Mドルだったそうで、2023年の時点で既に頭一つ抜けていた事になります。
同ランキングによれば日系企業だと、最高位がソニーの10,997Mドルで17位、次にルネサスの10,386Mドルで18位だそうです。
出典:semiconportal
https://www.semiconportal.com/archive/blog/insiders/hattori/240425-chipequipmentrankings.html予想の見込みより上振れしていたので、絶好調の業績です。次の3Qもこれ以上を予想しています。もしかすると、3Qも上振れする可能性大です。TSMCに作ってもらうためにAI企業が順番待ちしていますから。
今回の記事では半導体企業として技術的に、そして地政学的にも世界から注目されるTSMCを取りあげました。AI需要の増加により業績が拡大している様子が明らかになった一方、そのAI需要増があまりにも顕著であることから生産能力が部分的に不足している状態がしばらく続くことや、台湾外への工場進出及び台湾内での電力料金上昇等によるコスト増への懸念が経営幹部から聞かれました(それでも高収益には変わりありませんが)。
生産能力については設備投資の拡大が計画されており、2026年には需給のバランスを取ることが出来ると期待されます。が、需要拡大のペース次第と言ったところであり、引き続きGPU等の供給に関わるボトルネックの解消に市場あるいは技術者の関心が寄せられます。