2024/7/18

【3分解説】マネフォと三井住友「Olive」、大型提携の理由

NewsPicks 副編集長
銀行、クレジットカード、そして家計簿が融合する。
家計簿アプリのマネーフォワードと、クレジットカード国内最大手の三井住友カードがタッグを組んだ。
「創業以来、いちばん大きな意思決定だ」
7月17日に開いた提携発表の記者会見で、マネーフォワードの辻庸介社長はそう語った。
記者会見に登壇したマネーフォワードの辻庸介社長(左)と、三井住友カードの大西幸彦社長(右)
クラウド会計ソフトの事業がすっかり大きくなったマネーフォワードだが、祖業は家計簿アプリだ。
今回、その家計簿アプリを手掛ける個人向け事業を分社化し、三井住友カードとの合弁会社にすることを発表した。
両社の狙いは一体何なのか。
個人のお金を囲い込む大型提携の背景を、3つのポイントでコンパクトに解説する。
INDEX
  • 1️⃣「家計簿で見える化」の限界
  • 2️⃣「Olive」は提携先を増やしたい
  • 3️⃣マネフォとOliveで何を作る?

1️⃣「家計簿で見える化」の限界

家計簿アプリ「マネーフォワードME」は、あらゆる金融サービスのアカウントから情報を集約するアプリだ。