2024/7/17

【祭りの後】知名度ゼロから15万票。安野貴博が今、思うこと

NewsPicks 編集部記者
7日に投開票を終えた東京都知事選から、10日が経った。
多くの主要メディアが「小池vs蓮舫の一騎打ち」という構図で報道していた中で、ふたを開けてみると、小池氏に次ぐ票を得たのは、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏だった。
当初の予想とは異なる結果は多くの人を驚かせたが、そんな中、もう一つの意外な結果が生まれた。
政治経験ゼロ、知名度ゼロから選挙戦を戦ったAIエンジニアの安野貴博氏が、15万票を得て5位につけたのだ。
「デジタル民主主義の実現」を第一の目標に掲げ、AIチャットボットによる質問の受け付けや選挙期間中の政策アップデートなど、目新しいアプローチを打ち上げ、注目を集めた。
超合理的なテクノロジーの世界から、「非合理」まみれの政治の世界に飛び出した安野氏。NewsPicksでは6月の告示前にも選挙に懸ける思いを取材している。
選挙戦を終えた今、何を思い、自身の今後のキャリアについて何を語るのか。直撃インタビューした。
INDEX
  • 高すぎた政治への参入障壁
  • 逆に学びの多かった街頭演説
  • 大反響の「参加型マニフェスト」
  • 「意見を言えば、政策も変わる」
  • 現状は「首長>国政」
  • 世間が発見した妻のポテンシャル

高すぎた政治への参入障壁

──政治経験ゼロから実際に選挙活動をやってみて、率直な感想を教えてください。