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【衝撃】トランプ銃撃で、次に起きること

NewsPicks編集部
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注目のコメント

  • 塩崎 悠輝
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    暗殺で歴史を変えることはできるし、変わった例もありますが、この場合はそもそも暗殺されていないので、影響は限られます。

    ナポレオンもヒトラーも暗殺未遂にあったことはありますが、暗殺されていないので、歴史が変わる、というほどの影響はありませんでした。
     両人とも、暗殺未遂を利用はしました。容疑者として多数を逮捕し、自分の体制を固めるのに使いました。

    トランプ氏の場合、それができるだけの権力をまだ持っていません。
     共和党内の反トランプ派の排除や、トランプ派により一層強い立場を与えることはできるでしょう。
     さらに政治献金を集めたり、自分が被告になっている裁判で陪審員の判断に影響するなどはできるかもしれません。

    大統領選挙はもともとトランプ氏優勢で推移しているので、今後もトランプ氏有利、というだけでしょう。
     民主党のバイデン下ろしや大統領候補すげ替えにも多少の影響はあるでしょう。もうあきらめムードになるかもしれません。

    選挙への影響、というよりも、選挙以外のところへの影響の方が問題でしょう。
     すでに5年以上前から増え続けたことですが、米国の、暴力による政治、の増加です。
     暗殺を試みる人間というのは社会の中では非常に少数であり、それを模倣しようとする人間も社会では少数です。しかし、模倣して暗殺を実行する人間が1000人出てくれば、その影響は大きいといわざるをえません。
     ヒトラーがそうであったように、党首への暴力の危険があることが実証されれば、「自衛」のための暴力の行使も肯定されるようになります。
     暴力のハードルは、暴力の行使の繰り返しによって下がっていくものです。


  • キアラシ ダナ
    NewsPicks 記者

    事件の一報を知り、何故か嫌な予感が的中したような気がしました。2年前、中間選挙をアメリカで取材したときの個人的な裏テーマが「アメリカの内戦」でした。今回は動機が全く分かっていないので軽率なことを言うつもりはありませんが、いずれにせよ大統領候補を殺害しようという試みなのは事実です。
    個人的に、さらに恐ろしいのは大統領選「後」です。4年前の議会襲撃の例を出すまでもなく、アメリカはかつてなく危険な状態にあると思います。あの時も今回も、人が死んでいます。そう考えると、すでにアメリカは民主主義に対して暴力が幅を利かすフェーズに入っているように見えてなりません。大統領選後、また誰も見たくないような、死者を伴うおぞましい光景が繰り広げられないか、アメリカ好きの一人として本気で心配です…。

    さておき、今回の記事では前嶋先生と鈴木先生という、非常に深い知見をもった二人のトップ研究者に取材しました。「今後、何が起きるか」を伺ったのですが、お二人の見解が全く違う方向性で、非常に興味深かったです。是非ご一読くださいませ。


  • 黒瀬 浩一
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    りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト

    普通に考えてトランプ不死身伝説の始まりでしょうね。1981-1989の大統領だったレーガンを彷彿とさせます。1981年のレーガンは大統領誕生は、俳優上がりで離婚歴があるなどもっての外という評価で芳しくありませんでした。政策もナンシー夫人が星占いで決めているなど批判がありました。それでも国民に圧倒的人気があったのは、銃撃事件で玉を摘出する手術を受け、直前の医師との会話で、君達が共和党員であることを祈る、とジョークを飛ばしたことでした。しかも大統領に就任して間もない素人ではダメだと評価の冴えない時期でした。これでレーガンの人気は不動のものとなりました。トランプは2016年の大統領選挙ではレーガンの遺影を掲げて戦いました。大統領就任後に打ち出した外交方針「力による平和」はレーガン時代と全く同じです。レーガンはソ連を倒したことで歴代大統領の人気投票では常に1位です。金融市場は今日からトランプ大統領復活は確実を織り込み始めると思います。


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