K−POPビジネスの「儲けの方程式」を学ぼう
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この度番組に出演させていただきました。かれこれ20年以上K-POPに触れていますが、今以上にK-POPが市場に流通している時期はなかったかと思います。それに至る経緯が、今回の解説で手軽にインプットしていただけると思います。
一方、番組冒頭でも触れている通り、4大事務所(HYBE, SM, JYP, YG)の株価は去年下半期から冴えません。BTS復活への期待もありますが、アーティスト(IP)の力や作品の良さ、スキャンダルなどが株価に大きく作用するだけに、投資としては難易度が高いと思います。日本からだと言語の問題で入手できる情報が限定的というのも考慮すべきポイントです。
※「夢はオタ活費用をK-POP銘柄で捻出すること」は、半分冗談です。「夢はオタ活費用をK-POP銘柄で捻出すること」
そんな素敵なプロフィールをお持ちのRickyLeeさんに、K-POP業界を「ビジネス目線で」解説いただきました。
あの「会見」がまるで無かったかのような、K-POP一色の夏が始まっています。今年は例年以上に、街で、歌番組で、K-POPを耳にする機会が多いのではないでしょうか。
K-POP各事務所の戦略を紐解くと、このブームが決して感度の高い業界人やティーンの熱量だけで生まれたものではないとわかるはずです。
個人的にはこれまで聞いたどの「マルチレーベルシステム」の解説よりもわかりやすかったです。ぜひ動画の中で、K-POPの「儲けの方程式」をご視聴ください。興味深い分析でした。
JPY、SM、YG創業者のエピソードは在日コリアンのオペラ歌手、田月仙さんが2012年に出した「K-POP 遙かなる記憶」(小学館)が必読。まだ事務所が小さい頃に、直接聞いた内容が記されている。日本文化解禁前の時代に、韓国でブルーライト横浜が親しまれていた話も非常に興味深い。
K-POP史で異彩を放つのは、IUだと勝手に理解している。日本でも今はファンが沢山いるが、しかしながら、日本におけるK-POP史という文脈では、ほぼ、彼女についての議論は抜け落ちる。
日本市場は、本動画でもあるように、規模の大きさやローカライズの文脈があるなかで、IUはある意味で特殊。IUも日本デビューでローカライズの要素が入ったが、日韓関係の悪化や日本側事務所のプロモーションミスもあり、人気はでなかった。しかし、本国では、主要チャートを全て一位をとる、いわゆるオールキルを連発し続けている。名実ともにトップの存在。グローバルでもユエナ(IUファンダムを指す)は多い。
そして、彼女事務所は自身と元々所属していたカカオ、そして元マネージャーの現社長が大株主であるEDAM。ここは未上場であり、IUのために作られた事務所(今はシンセギョンなど他のアーティストも所属)。ゆえに、外部から分析できる情報は少ない。
加えて、ワールドツアーはやるものの、各地のローカライズはないし、英語が流暢な訳でもない。女性ソロのため、ボーイグループやガールグループのような形でのファン層とも違う。
最も異彩を放ちつつも、本家本元のトップに君臨し続けるのがIUである。そして、2022年のコンサート「ザ・ゴールデン・アワー オレンジの太陽の下で」において、彼女をスターダムに導いた「Good Day」から卒業宣言。あの3段ブースターも歌い納めとなった。自らこれまでの舞台の幕を閉じ、新たなページを開く。新アルバムLove wins allは、期待を裏切らないどころか、新境地を楽しませてくれた。
彼女は自分で曲を作るにもかかわらず、他のアーティストよりもリリースペースが早く驚異的。
女優としても傑出。日本では「麗」「マイディアミスター」「ホテル・デ・ルーナ」といった作品群で知られる。歌よりドラマで知った日本のファンも少なくないだろう。
IUほどのアーティストは、そうそう出てこないだろう。