超高層のタワマンが「回復不可能」なまでに破壊したもの…大規模再開発の戦犯は誰か - ニュースな本
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注目のコメント
教育界、学会は「ブラタモリ」に負けた。
実際、日本地理学会、日本地質学会がこの番組を表彰し、日本地球惑星科学連合ではセッションが設けられた。ブラタモリの内容は中沢新一「アースダイバー」 講談社 (2005年)が嚆矢だろう。そこから日本坂道学会、スリバチ学会なども生まれた。街歩きの楽しさなら路上観察学会(1986年設立)が有名で、同年「東京人」刊行された。その委員だった森まゆみの「谷根千」は1984年。
吉見先生は退官して観光まちづくり学部に移られたのでこちらの方向に行くのですね。「そうした破壊の最もシンボリックな下手人はもちろん巨大デベロッパーだったわけで、彼らが進めた街区単位での巨大開発は、今も東京の時間的重層性を回復不可能なまでに破壊し続けています」
例えば昨年のNewsPicksの森ビル特集も圧倒的にデベロッパー視点に片寄っていたので、この記事のような視点も複層的な視座を持つ上で必要だと思いました。
先日の特集で感じたのが、既にそこにある時間に対するリスペクトの不在でした。社長のインタビューでも再開発の味付け程度の扱いだったのを覚えています。市街地再開発の最大の目的は、土地・建物の整備と有効活用です。つまりは災害対策と資産価値の向上をデベロッパーの力と幾ばくの補助金で効率よく行うというモデルであり、歴史的な痕跡を愛で保存していくということとは逆行します。
この辺りは、現状の「タワマン」という建造物の性質が拍車をかけている要素もあり、倉本さんのnoteが面白いのでオススメです。
■「最低な再開発」とSNSで名高い大阪梅田の住友タワマンの事例から、「日本で今後あるべき再開発」について考える
https://note.com/keizokuramoto/n/neb28f0c028a2