2024/7/14

【独占】グーグルが密かに立ち上げた「AI実験室」の正体

NewsPicks 副編集長
ChatGPTの登場は、グーグルを焦らせた。「緊急事態」を宣言するほどだった。
一方でグーグル社内では、少数精鋭の「AI実験室」が次世代の製品開発を着々と進めていた。
その名も「Google Labs(グーグル・ラボ)」。
あまり知られていないが、ChatGPTが現れる前の2022年初頭に立ち上がった開発部隊だ。
日本でも話題を呼んでいるAIサービス「NotebookLM」も、ここから生まれている。
スタートアップだったグーグルも、創業から25年以上が経ち、今や全世界で18万人を抱える巨大企業だ。
グーグル・ラボでは、1つのプロジェクトを5人という少人数で始める。革新的なプロダクトを生むために、大企業病にあらがおうとしているのだ。
とはいえ、正式な製品化に至ったものはまだない。
NewsPicksは日本メディアとして初めて、グーグル・ラボの事業責任者に話を聞くことができた。
何をやっている組織なのか。イノベーションを絶やさない仕組みにできるのか。
バイスプレジデントのジョシュ・ウッドワード氏へのインタビューをお届けする。
INDEX
  • プロジェクトは、5人で始まる
  • 映画や音楽のクリエイターとコラボ
  • なぜクリエイターのツールを作る?
  • グーグルのAI「ジェミニ」が変えたこと
  • 実験段階から、どうやって実用化?

プロジェクトは、5人で始まる

──グーグル・ラボはどのように立ち上がり、今何をしているのですか。