米国株式市場=S&P・ダウが最高値更新、FRB9月利下げ観測で
AI要約
- 1米国株式市場ではS&P総合500種とダウ工業株30種が取引時間中の史上最高値を更新し、上昇して取引を終えた
- 2大手銀行株は決算を発表し、振るわなかった
- 3市場では利下げが実施される確率が9月までに94%と予想されている
コメント
注目のコメント
昨日は特に理由もなく自律調整で株価が大きく下がったので、その反動でしょうね。ただ循環物色は広がりを持って進んでいます。ダウを大きく引き上げたのは、キャタピラー、ホームデポ、ユナイテッドヘルスと多彩です。また、ここまであまり上がっていなかった小型株のラッセル2000指数は6%も上がっています。経済のソフトランディングに自信を深めた、更に利下げの援軍もあり、が背景だと思います。昨日も書きましたが、循環物色の幅と広がりは極めてポジティブで、腰の強い相場だと思います。
きょうのNY株式市場、ダウ平均は3日続伸し、4万ドルを回復。
終盤に伸び悩んだものの、一時500ドル超上昇する場面も見られました。
前日に利益確定売りが強まっていたIT・ハイテク株も本日は買い戻しが入り、ナスダックも一時大幅高。
S&P500のうち8割の銘柄が上昇しました。
取引開始前に6月の米生産者物価指数(PPI)が発表になり、予想を上回る結果だったものの、米株式市場の反応は限定的。
前日の米消費者物価指数(CPI)を受けて、市場はFRBの利下げ期待を高めていますが、その雰囲気に変化はありません。
市場は9月の利下げを完全に織り込んでおり、場合によっては年内3回の利下げの可能性も見出している状況。
前日はIT・ハイテク株に利益確定売りが強まっていた一方、これまで出遅れ感が出ていた金利に敏感な産業や住宅、不動産、公益などに物色の手が回る、いわゆるローテーションの動きが見られていましたが、本日もその動きは続きました。
取引開始前に決算を発表していた大手銀は冴えない反応。
今年の米大手銀株は市場全体をアウトパフォームして来ましたが、本日決算でその上昇にブレーキがかかっています。
ウェルズ・ファーゴ<WFC>は純受取利息(NII)が未達となり、シティグループ<C>は株式トレーディングが好調で市場部門の収益こそ予想を上回ったものの、経費が注目され低迷。
JPモルガン<JPM>も印象に残らず、軟調な値動きとなりました。
来週以降、決算が本格化して来ます。
市場は事前のハードルを上げていますが、年内の金利の道筋がある程度見えてきた中で、果たしてどのような反応を見せるか注目されます。
「投資家はすでに決算へのハードルを上げている。その結果、第2四半期の決算シーズンは、指数の上昇よりもむしろ、市場のボラティリティを高めるきっかけになるリスクも高い」との声も聞かれました。
金利下がりVIXも大きく下げ、中立寄りながらGREED継続。
イベント通過で再び楽観機運ですが、景気後退懸念あり来週さ小売指標も出て来ます。
取り敢えず決算か。