2024/7/13

【決算】暑すぎた春、ユニクロの国内事業が想定外の活況

NewsPicks 記者
ファーストリテイリングの業績が予想を超える絶好調だ。
同社は11日、2024年8月期通期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比25%増の4750億円になる見通しを発表した。
従来予想から250億円の上方修正となる。
年間配当も50円上乗せし400円とした。
引き続き海外事業が好調なほか、国内のユニクロ事業が思った以上に活況だ。
「暑すぎた春」が夏物衣料の追い風になったほか、世界で「ユニクロ」ブランドが浸透し、日本を訪れた外国人がユニクロで大量の買い物をする現象が起きている。
一方、中国では構造的な苦戦が明らかになり、中国事業トップ自ら決算説明会に登場。立て直し策を説明した。
話題の多かったユニクロ決算の全体感を、ポイントを絞ってレビューする。
INDEX
  • 客足、単価とも上昇
  • 外国人にも売れる
  • 円安も追い風
  • 不振の中国トップが発言

客足、単価とも上昇

2024年8月期通期の売上収益(売上高)は前期比11%増の3兆700億円になる見通し。4月時点の予想から400億円引き上げた。
想定外の好調さで業績を引っ張っているのが、売上高全体の3割を占める国内のユニクロ。