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【中国】外国へのネットヘイトが「奨励」される実態

NewsPicks編集部
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  • 塩崎 悠輝
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    「犬笛」という言葉がありますが、上に立つ人間は自ら率先して煽動したりする必要はありません。
     たとえば、小学校の担任が、教室で「~君/~さんはちょっと性格に問題がありますね」と聞こえよがしにいえば、次の日からクラス全体でいじめを発生させるには十分です。
     生徒や親が何か言ってきても、「うん、まあ、みんなでよく話し合ってね」とだけ答えれば、それは単なる放置ではなく、ゴー・サインと受け取られます。

    中国共産党は、ナチス政権のように自らヘイトを煽動するフェイクコンテンツを作成して流通させる、というのはそれほどやっていないでしょう。
     しかし、誰でもオンライン上でコンテンツを作成して拡散できる時代に、一度犬笛を吹いて、放置しておけば、ナチスのプロパガンダ以上の効果を起こすことができます。

    中国経済の急速な縮小、資産の縮小、失業と所得減少の時代は始まったばかりです。
     習近平政権には、これを克服する能力も意思もありません。
     対応策は、犬笛を吹いて、放置して、国民の不満をそらす、ということでしょうが、これはいずれコントロールできくなり、何人かが刺される、とったことでは済まなくなります。


  • 小林 伸代
    NewsPicks 編集部記者

    中国は元々、良い意味でも悪い意味でも統率の取れた国である分、事態が悪化するのも加速度的に早いのだと思います。
    国や行政が国民の暴走を止めないのであれば、誰がその役割を担うのでしょうか。
    ただ、SNS上でもフェイクニュースやディープフェイク動画が出回る今、こういった「民衆の暴走」は全くの他人事だとは思えません。


  • 遠藤 直紀
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    株式会社ビービット 代表取締役

    ヘイトによる熱狂は大きく二つの問題を孕んでいます。まず、他者への恨みや怒りが個々の人生にとって良い影響を与えるとは到底思えません。また、政府の意図的なヘイト誘導が、長期的に上手くコントロールし続けられるかは不透明で、永続的な手段にはなり得ないと認識をしています。


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