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フランス総選挙、左派が逆転勝利 極右失速で第3勢力、政治混乱も

共同通信
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注目のコメント

  • セブラニ クレビス
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    株式会社ボードアドバイザーズ プリンシパル

    左派連合と中道(マクロン)派が候補調整を行い、国民連合(“極右”)を第三政党に抑え込むことに成功したわけですが、事前の世論調査で示唆されていたような極右の躍進を許すよりは「マシである」ということで、現政権にとっては超党視点で受け入れざるを得ない政治的犠牲なのでしょう。

    左派連合と中道派と間の(水と油の)政策調整や左派連合内の内輪揉めなどの不安材料も考慮に入れると、今後当分の間、何らかの安定的な着地は見込まれず、不安定な政局が続くことになるでしょうが、抑え込まれたとはいえ国民連合が解散前の88席から140席程度まで増加した事実を前に、反極右連合として妥協を維持する努力は続くのではないかと思います。

    いずれにせよ、一大イベントのオリンピックと革命記念日があるので、熱気を帯びたお祭り気分の歓喜の方が勝り、不安定な実情に対する現実的な解を見出すまでにはしばらくかかるでしょう。


  • 小谷 賢
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    日本大学危機管理学部 教授

    何とか右派の台頭を退けることができたものの、反マクロン派である左派が勝ったことで、どこも過半数を取れていない。その結果、過半数に満たない左派政権か、左派とマクロン中道派の連合政権のどちらかが成立することになる。いずれの場合であっても国内政治におけるマクロン大統領の権限は限定されることになるので、マクロン時代の終わりの始まりとなるだろう。


  • 塩崎 悠輝
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    (追記)574議席の結果が出ましたが、
    左翼連合(新人民戦線) 181
    マクロン派(中道)   166
    国民連合        143

    左翼連合とマクロン派の選挙区調整が功を奏しました。
     完全小選挙区制ですが、今回の第2回投票では、1位と2位の差が得票率5%以内の選挙区が多く、1%以下の差の選挙区も少なくありません

    左翼連合が第1勢力なのは確実ですが、この後は確実ではありません。
     左翼連合は、メランション派や社会党、共産党、環境派などが選挙前に急遽連合を組んだものですが、もともと仲がいいわけではなく、議会で同じ会派になるわけではなく、マクロン派を支持すると公言している当選者もいます。

    また、第4勢力になった共和党(45議席)は、党首は国民連合との連立を明言していますが、反対派も多く、割れています。ここが国民連合と組むかどうかで勢力図が変わってきます。

    フランスは大統領制なので、議会がどうなろうと大統領が首相を任命できるし、外交や行政は遂行できます。
     ただ、立法や予算案については、議会が大統領と対立すると厄介です。

    https://www.lemonde.fr/en/les-decodeurs/article/2024/07/07/2024-french-election-results-chart-and-map-of-second-round-winners_6676976_8.html
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    非常な接戦で、まだ開票作業中ですが、どの政党が第1党になるのかもまだわかりません。
     日本時間7月8日午前6時10分だと、国民議会の577議席中、502議席が確定済み。
    左翼連合(新人民戦線) 148
    マクロン派(中道)   141
    国民連合        137

    残り75議席ですが、単独過半数になる政党が無いのはもう確定です。
     左翼連合、マクロン派、国民連合で国民議会が3分されるかたちになるでしょう。


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