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紅こうじ、毒性プベルル酸作らず 小林製薬サプリ問題、汚染源焦点

共同通信
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注目のコメント

  • 高橋 義仁
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    専修大学 商学部教授

    小林製薬は名前とは異なり、生活用品の製造販売を主体とする企業で、おそらく医療用医薬品レベルの研究機能を有しないことから、能力を有する研究機関が調査に乗り出し、原因究明を進めているはずです。

    事故の原因はいろいろ考えられます。
    1 紅麹菌には、「シトリニン」という腎臓障害を引き起こす毒性が強い物質を産生するものがあることがこれまで知られています。「シトリニン」は、市販の紅麹米などの穀物やチーズ、日本酒、赤色色素から発見され、ヒトや家畜で腎臓毒として作用する物質です。小林製薬の紅麹菌は医科大学との共同研究により「シトリニン」が産生しない菌を使っているとしていますが、製造では研究報告と異なっていた場合。

    2 紅麹が産生することで知られる「モナコリンK」というコレステロールを抑制する可能性があるとされる成分。この成分を改良した成分は医薬品として使用されており、それにみられる副作用が出現している場合。

    3 様々な不純物のケースで、製造工程で副反応的に作られる場合、または外部から混入した場合。

    不純物が混入していたとしても、不純物による健康被害を結論付けるためには、ロットごとの不純物の濃度を分析したうえ、不純物の濃度と健康被害の因果関係を検証する必要があり、まずは原因を推定する必要があります。先に「プベルル酸が原因では?」としたのは、単に段階の話ですから、精査により原因として否定されることもあり得ます。したがって、別の原因も並行して探る必要があります。

    「紅こうじサプリで腎疾患6人入院 小林製薬、想定と異なる成分か」(共同通信 2024年3月23日)
    https://newspicks.com/news/9748891/?ref=user_1310166

    これまでに健康被害の原因になることが明確になっていない不純物に疑いをかけた場合、新たに動物実験を行い、健康被害が起こることを確認することから始める必要があります。医薬品では必須の承認に至るまでの確認はされておらず、健康被害の原因までには、引き続き時間がかかると思います。

    「紅麹健康被害 死亡5人のうち70代が3人 90代が1人 3人には既往歴あり 厚労省」(TBS 2024年4月9日)
    https://newspicks.com/news/9826095/?ref=user_1310166


  • 村上 和巳
    フリージャーナリスト

    元々プベルル酸は青かびから生成されると報告されているものなので、紅麹菌がプベルル酸を生成しないことに特段驚きはありません。

    そして念のため検証実験をしたことは評価できますが、その内容をなぜ公表しなかったのだろうかと思ってしまいます。

    今の時期は可能性のあることを一つ一つ検証していき、潰していく作業が続きます。その過程では可能性がないことが確定した事象も重要な情報です。その意味でそうした情報も逐一公表すべきだと思います。

    死亡が疑われる事例の公表にしろ、小林製薬の情報開示には首をかしげることが多いです。


  • 寺島 博陸
    建築設備設計、教育・人材育成

    紅麹業界に多大なご迷惑をかけたという立場なのわかるが生産の段階で何が混入し何故どのようにプベルル酸が生成されてしまったのかを発表しなければ何を言っても解決されない、もう少し地に足をつけ立ち止まって考え論理的思考に基づき立場を越えた思考を持てる人たちが原点に立ち返り根本原因の究明が必要と思われる、この後に及んで企業論理や企業倫理のみで動いてもどうにもならないことが見えないままではまた同じことを繰り返すだろう今必要なのは広い解釈の論理観や倫理観なのだ


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