2024/7/16
【山口周×為末大】脳を活性化させる「問い」のたて方
昨日より今日、今日よりも明日……。仕事でも料理や洗濯などの日常生活であっても、少しずつ上達すると楽しいものだ。
最初は何げなく始めたことも次第に基本のスタイルが確立され、どんどん「らしさ」が出てくる。大なり小なり、誰もが一度はそんな経験をしたことがあるだろう。
本連載では、こうした「熟達」をテーマに各界の第一人者にその方法論を聞いていく。聞き手を務めるのは、元陸上選手の為末大氏だ。
スプリント種目の世界大会で日本人で初めてメダルを獲得した為末氏は、短距離走の熟達のプロフェッショナルでありながら、他の業界との共通点を探し続けてきた。
そのメソッドを1冊にまとめた『熟達論』をベースに、あらゆる角度から質問を投げかける。
今回のゲストは「人文科学と経営科学の交差点」をテーマに活動、「独立研究者」「著作家」などさまざまな顔を持つ山口周氏だ。
「成功できるテーマ・場所の見つけ方」というテーマで繰り広げられた議論を堪能いただこう。
第3回/全3回
山口周(やまぐち・しゅう)
1970年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。電通、ボストン・コンサルティング・グループなどを経て、組織開発と人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループにて、シニア・クライアント・パートナーを務めたのち独立。哲学・美術史を学んだという特殊な経歴を活かし「人文科学と経営科学の交差点」をテーマに活動を行っている。著書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でHRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。
1970年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。電通、ボストン・コンサルティング・グループなどを経て、組織開発と人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループにて、シニア・クライアント・パートナーを務めたのち独立。哲学・美術史を学んだという特殊な経歴を活かし「人文科学と経営科学の交差点」をテーマに活動を行っている。著書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でHRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。
為末大(ためすえ・だい)
1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2024年7月現在)。現在は執筆活動、身体に関わるプロジェクトを行うほか、アスリートとしての学びをまとめた近著『熟達論:人はいつまでも学び、成長できる』を通じて、人間の熟達について探求する。その他、主な著作は『Winning Alone』『諦める力』など。
1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2024年7月現在)。現在は執筆活動、身体に関わるプロジェクトを行うほか、アスリートとしての学びをまとめた近著『熟達論:人はいつまでも学び、成長できる』を通じて、人間の熟達について探求する。その他、主な著作は『Winning Alone』『諦める力』など。
INDEX
- 一定のリソースは「遊び」に割け
- 反復行動が脳を縮小させる
- 「嘘くささ」をかぎ分ける方法