【再掲】新デザイン、今日から発行。紙幣刷新の隠れた意図とは
- 新紙幣発表当日に「偽札摘発」
- 明治時代の「1円札」も使える
- 「新紙幣特需」の経済効果
- 100兆円を上回る「現金バブル」
- 年間30億枚刷られる「お札の流れ」
- タンス預金50兆円の「死に金」
- 「400年の歴史」に終止符?
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「日本資本主義の父」と言われる渋沢栄一。
幼い頃に渡米し女子教育を前に進めた津田梅子。
破傷風の血清療法を確立した北里柴三郎。
津田梅子については、Voicyで話しました。
#418 ジェンダーとセックスの違いは? 『津田梅子』
https://r.voicy.jp/6MmO1Z2wVEG
#Voicy
渋沢栄一著『論語と算盤』についてはこちら。
#104 渋沢栄一氏に学ぶスケールの大きなキャリアアップ。『論語と算盤』
https://r.voicy.jp/YQm451o692W
#Voicy
ちなみに、一万円札、五千円札、千円札、すべての「顔」になった経験があるのは聖徳太子だけです。
金融機関向けのATMなどでは営業店舗の減少やキャッシュレス化等に伴い、貨幣流通量の減少が予想されており、関連業界の事業環境が前回の紙幣刷新時と異なる点には注意が必要でしょう。
一方、流通業やコンビニなど小売業向けのATMは店舗数の増加などから前回よりも更新需要が拡大している可能性があります。
しかし、小売り向けのATMは金融機関向けよりも単価が安く、更新サイクルが短くなっています。
また、自販機の普及台数も減少トレンドにありますので、今回の紙幣刷新に伴うATMや自販機の改修特需は前回ほど大きいものにはならず、特需の出現時期も分散されていることが予想されます。
議事堂の10円券、岩倉具視の500円券は記憶がはっきりあって、板垣退助の100円券以降は全て記憶が鮮明です。今なお高額紙幣は聖徳太子という意識が抜けません。その偽札が今も出回るのは分かるような気がします。
「新紙幣特需はGDPを+0.1ポイント程度押し上げる可能性がある」のは確かでしょうが、「特需がないよりはあったほうがマシ」というのは、日本の現状を考えると疑問を抱かないでもありません。
夜通し穴を掘って朝埋める無駄な作業でも、賃金が払われる限りGDPは生まれます。その賃金が使われれば別の需要が生まれて生産を刺激することはあるでしょうが、穴を掘って埋めることに費やされた設備と労働力が世界に売れるモノとサービスを生むことに使われれば、穴を掘って埋めるより日本が豊かになるのは確実です。失業者が世に溢れている時に穴を掘って埋める作業を政府が生み出すことはケインズも推奨する方法ですが、人手不足が深刻で成長産業に人が移らないことが問題になる日本で、無駄な穴を掘って埋める作業は貴重な生産資源を無駄に使って日本を貧しくする結果にしかなりません。「偽札の枚数はユーロの1/216、米ドルの1/638」という状況下で新札を出すムダには一考の余地があるように感じます。
それにしても「市中に出回っている『現金流通量』が、平成の30年間で約36兆円から約112兆円にまで急増した」というのは物凄い。100万円の札束の厚さは1センチほどですから、112兆円を札束にして積み上げると1,120キロで、東京から五島列島にまで達します。いったいどこに眠っているものなのか。
日銀の統計データ検索サイトで紙幣の流通残高を調べて見ると、2015年の相続税の増税が話題に上りはじめたころから増加ベースが早まっていることが分かります。ちょうどそのころ異次元緩和が始まって金利が殆どゼロになり、物価も上昇しないどころかデフレ気味になったので、タンス預金していても、利息を失うことも通貨価値が下がることもなくなりました。そして新通貨の発行が話題にのぼり、インフレが酷くなった最近になって紙幣の発行残高は減り気味です。
こうしてみるとタンス預金が何を目的になされているか、そして無駄な労力を使ってでも新紙幣に切り換えて旧紙幣をタンスの中から炙り出したい当局の意図も何となく見えて来るような・・・ f(^^;
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