【ミニ教養】なぜ、AI企業は「パクり」をしても平気なのか
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注目のコメント
「著作権で保護されたコンテンツを批評、コメント、ニュース報道、教育、研究、調査で特定の方法により利用する場合は、フェアユースであると認められる可能性が高い」。
なるほど、こういう解釈が成り立つのですね。これぞ、生成AI doctrine。著作権・著作物の根底は「創作性」。既存の著作物から影響を受けることは多くあるが、だからこそ、利用するためには主従を満たして引用をするといったことも求められる。
生成AIについて、「常識っぽいものがある」とみられることと、ハルシーネーションがあることが、とても人間くさいと思っている。いずれも生成AIの仕組みの結果論なのだが、ただこれまでのAIだと常識っぽいものが難しかったし、ハルシネーションは「飛躍」でもあるので創造性がある。
つまり創造性の制御こそがキーでもある。創造性を抑えれば、著作権リスクはあがる。創造性を発揮すれば、ハルシネーションや「意図したものが創れない=使い物にならない」リスクが増える。
フェアユースに関して、特にNYTとOpenAIについて、ずっと追っている。OpenAIの反論では「legal right is less important to us than being good citizens(法律の権利より、良き市民であることの方が重要)」とある。これは記事に張られているUberについての「西洋社会には罰則金がコンプライアンスのための費用より低い場合には、法を破って良いどころか、むしろCEOは法を破るべきフィデューシャリー・デューティーを負うと考える人々がいるんです」という言及とも重なると思う。
一方、自分は進化のために何でも正当化されるという考えには、全く共感できない。進化のために協調できると良いが、それには適切な対価も必要。メディアによって違うだろうが100-500万ドルといった金額は、人間の創造性・叡智の蓄積に対して全く不十分だと思う。そこを圧倒的な交渉力でメディアを突き崩そうとしているようにも見える。
How copyright lawsuits could kill OpenAI(2024/1、Vox)
https://newspicks.com/news/9474294
OpenAI、New York Timesによる著作権侵害提訴は「法的根拠なし」と公式ブログで反論(2024/1、ITmedia)
https://newspicks.com/news/9419595
【ミニ教養】メディアの終わり(2024/6、NP編集部)
https://newspicks.com/news/10025548