2024/6/28

【勝負師】超低収益の会社にカネを突っ込む投資家の思考

大酒 丈典

NewsPicks 副編集長

利益率は業界126社中、126位──。

日本のアクティビストファンドの草分け、ストラテジックキャピタルの丸木強代表は、そんな超低収益の会社に投資している。

ほとんど「負け戦」に見える勝負だ。

どんなところに勝算があるのか。

話を聞くと、日本の上場企業が抱える課題のエッセンスが見えてきた。

INDEX

• 日産の支配
• 典型的な親子上場の弊害
• 1100億円を日産に預ける
• 黙る経営陣
• 負け戦をいとわない
• 怒りたくなる時もある
• 受け入れてくれた会社

コメント

注目のコメント

• 大酒 丈典

  NewsPicks 副編集長

  ・

  2024年06月28日

  上場直前の会社にいた時、社内で湯水のように金が使われていたのを目撃していました。上場した今もそれは変わらないようで、所詮は「他人のカネ」という感覚が抜けない会社もあるということは、なんとなく実感としてあります。上場会社の中には、まだまだ改善余地が大きい会社もあり、通常はそういう会社は「ダメ会社」として投資先にはなりません。丸木さんは、敢えてそういう会社の中から投資先を選びます。
• 田中 慎一

  (株)インテグリティ 財務戦略アドバイザー/EFFAS公認ESGアナリスト/代表取締役

  ・

  2024年06月28日

  少し論点はずれますが・・・
  
  日本の上場企業はとんでもない数の子会社・関連会社を抱えています。そうした会社の役員は、親会社の管理職、経営陣など幹部の「アガリ」のポジションになってしまっていて非常にもったいない。
  
  何百というグループ会社は、それだけ親会社やグループ全体で人的資本投資の実践の「場」があるということ。アガリの器なんかにしないで、30歳くらいの若手を子会社の取締役に送り込んで経営や修羅場の体験をさせ、そうしたタレントプールの中から将来の親会社の経営陣を選抜するといいと思います。
• 清水 勝彦

  慶應ビジネススクール 教授

  ・

  2024年06月28日

  トルストイではないですが、業績不振の企業にはそれぞれの理由があるなあと改めて感じます。