円は対ドルで一時160円80銭台、神田財務官の発言後-対ユーロ最安値
コメント
注目のコメント
(追記)
昔は1ドル=360円だったのだから160円なんて騒ぐことではない、というコメントがあるようだが、購買力平価を勘案すると、今の円は当時の360円なんかより遥かに弱いと言っても過言ではない。
(原文)
自分的には、ドル円の160円超えより、ポンドの200円超えの方が衝撃的。
日本の国力はますます下がり、国民は窮乏化し続ける。
自国通貨の毀損を意図的に実施した中央銀行なんて、史上初ではないか?総裁が代わっても急には元に戻せない。
こんな政策を取ってきた、当時の政権と日銀は取り返しのつかない過ちを犯した。このことは、僕も、また何人もの有識者も12年前からいい続けてきたのだが、狂信的な政権シンパたちによって否定され、時に事実上の言論封殺さえされてきた。明示的なインフレ目標を定めて極端な円の毀損策を始めた当時から、円安で無理やり起こすインフレは真綿で首を絞めるように国民を貧しくすると言い続けて来ましたが、ここに来て、その弊害がいよいよはっきりして来たように感じます。
デフレと低成長が続いた日本の円は、高くなり続けてこそ購買力が維持できるのです。80円台は行き過ぎであるにしても、おおよそ購買力平価(外国人が感じる物価と日本人が感じる物価が同じになる為替相場:MFによれば1ドル90円、せいぜい100円台まで)の近辺にあった円の価値を落とすべく、モノとサービスの裏付けの無い円を大量に供給し、マイナス金利政策とYCCの組み合わせで金利を無きものにして円の魅力を無くし、資源価格の上昇と円安が相俟って貿易収支が悪化したのだから堪りません。かてて加えて、円安・インフレになれば日本が成長して豊かになるとの幻想に浸って日本のビジネス環境の劣化を放置した結果、GDPを生み出す国内ベースの企業と産業が劣化して行きました。今の円安の背景に、国力の低下があることもまた事実でしょう。
こうしたことが重なって、今ではインフレ圧力は欧米と変わらぬどころか、エネルギー補助金による操作が無ければ日本の方がむしろ強いくらいです。それ自体も円安の要因ですが、火中の栗を拾った植田総裁の日銀と雖も、長く続けた異次元緩和と財政拡張の組み合わせが生んだ巨額の政府の借金と肥大化した日銀保有の低利国債を前に、政策金利を上げることも国債購入量を減らして長期金利を上げることも難しい。
通貨の価値を守るべき中央銀行が10年以上に亘って積極的に通貨価値を毀損した、壮大な社会実験の結果です。難儀なことではありますね・・・ (・・;米金利の動向を見ると明白で、FEDの要人の発言等で利下げの時期が想定よりも遠のく可能性を織り込んできており、それが円安に勢いを与えています
日本の国力がどうこうというよりは、シンプルに金融政策の動向が主要因です
(そもそも国力が数週間で劇的に変動したという事実があったでしょうか?)
マクロ経済学的には説明可能な範囲での変動ですが、急激に動きすぎる場合は神田財務官も看過できないかもしれませんね