2024/6/26

【田端信太郎】モノ言う個人株主の「ド正論」が怖すぎる

NewsPicks 副編集長
成長企業の経営者が戦々恐々としている。
震源地は、田端信太郎氏。Xで33万人のフォロワーを持つインフルエンサーだ。
今年の春、「アクティビスト個人投資家YouTuber」として積極的に発言していくことを宣言。
Xに「メルカリ山田CEOを救いたい」と投稿し、メルカリが米国事業から撤退すべきと主張する動画をYouTubeにアップした。
これまでアクティビストに狙われるのは、株価が純資産を割り込むような、割安で古い体質の会社と相場が決まっていた。
ところが、田端氏が狙うのはむしろ成長銘柄。
LINEやZOZOの幹部を務めた田端信太郎氏。YouTubeチャンネル「田端大学」は登録者18万人
東証のガバナンス改革やアクティビストの圧力にさらされ、改革を余儀なくされる大手企業を横目に、赤字でも無配でも大して文句を言われてこなかったのが成長企業だ。
しかし、成長企業の株価は長期にわたって低迷。利益もそれほど拡大していない。
田端氏は、そんな成長企業を狙う。
その語り口の奇抜さのわりに、言っていることは「ド正論」。
2024年からはNISAが新しくなり、まさに「1億総投資家」の時代。個人が、SNSで支持を集めて会社に圧力をかける、これまでにない世界に突入している。
成長企業であっても、株主の厳しい突き上げから逃れられなくなりつつある。
INDEX
  • 田端氏の主張
  • 相手にされないキワモノ
  • 実は個人は強い
  • 変わったJTC、変わらない成長企業