【直撃】日本企業をガチ分析。最恐投資家「オアシス」が吠える
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期待したいのは、こうした指摘に対する経営陣の堂々とした反論(もちろん取り入れてもいい)。「経営陣がどうやって会社を成長させられるか、真剣に考えられていない」とまで言われて、何も返せないならそれは認めているということと同じと思います。
「創業家社長の自宅の庭の手入れを社員にやらせている」「会社が購入したマンションに社長の妻が住んでいる」。エレベーターメーカー「フジテック」の創業家が会社を私物化している、解任せよ──。
2022年、そんな資料が公開され、ネット上でも広く拡散しました。この資料を作ったのが、アクティビストのオアシス・マネジメントです。「探偵か」とも言われたほどの調査内容が話題となりました。
そんな派手なキャンペーンで知られるオアシス。今週の株主総会ラッシュでも、その動向には注目が集まっています。6月27日には、投資する熊谷組と北越コーポレーションの総会が控えています。彼らの素顔に迫るべく、ファンドを率いるセス・フィッシャー最高投資責任者に直撃しました。アクティビストを少し美化しすぎているというのが正直な感想です。
タイトルにある、乗っ取ることは目的ではないのは、そんなリスクを取るつもりもないということでしかありません。
実際は、その企業の経営上の弱点を見つけ、そこに対して提案をすることでキャッシュアウトをさせることを狙った行動に終止し、目的を果たしたら売却して去るアクティビストも少なくありません。
ぜひこうしたとこを取り上げる上で分析していただきたいと思うのは、良いアクティビストと、悪質なアクティビストの境界条件はどこなのか、その点を明確にすることです。
もちろん、彼らに指摘されるような問題のある経営能力の企業はたくさんあり、そのことを肯定するつもりは全くありません。
ですが、アクティビストの行動の結果として、本当に経営能力が上がったのかどうか、ここが問われるべきです。株価が上がる、財務パフォーマンスが上がるということはとても大切な指標でありますが、そこに社会的な意義・価値の創造が伴わないならば虚しいばかりです。問題は、後者について数値化することが困難であり、かつ、そのことにごまかしが効いてしまうことで、変革をしない経営陣がそのまま許されることにも繋がりうる、ということもまた事実としてあることです。
しかし、だからといって、アクティビストの行動が美化される理由はないということは申し上げておきます。