【朗報】アトピーの治療が新薬の登場で大進化している
- 「治らない」わけじゃない
- アトピーの原因に働きかける
- 「4週に1回」投与の薬も登場
- 治療費の負担増が課題
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私自身、永遠に続く肌荒れ、かゆみと常に向き合っているのですが、知らない間に先進的な薬が発売されていました。かかりつけの先生はなぜ、今まで教えてくれなかったのでしょうか。
毎日薬を塗っている身からすると、2週間に1回とか、4週間に1回の投与ですむ薬はとても魅力的です。他方で、治療費の負担が続くという点は見過ごせません。
私自身もアトピー持ちですが、現在はなんとかスキンケアのみでコントロールできる範囲で収まっています。
ただ、皮膚疾患が酷なところは、隠したくとも隠せないという点です。
近年、アトピー性皮膚炎の治療薬選択肢が増えているのは確かです。この記事で触れている各種の生物学的製剤はアトピーの中でも比較的重症度の高い中等度や重度の患者向けです。
これまでの標準治療であるステロイドでもなかなかコントロールできない患者にとっては大きな福音です。
問題は記事でも言及しているように、この生物学的製剤はバイオテクノロジーを使った抗体医薬品と呼ばれるものなので、どうしても薬価が高くなることです。
しかも重度のアトピーの人の場合、外観で分かるような症状のひどさゆえ、成人の場合は定職に就くのをためらっている、あるいは付けない人もいるため、こうした薬を使わなければならない人ほど低収入であることが少なくありません。
もう1つの問題はこの薬がもたらす医学的な弱点です。アトピーは過剰な免疫反応ゆえに起こる病気で、この生物学的製剤は免疫にかかわるたんぱく質の働きを抑えます。結果、この手の薬剤を使用している人は感染症になりやすいのです。
新型コロナワクチンの接種が国内で開始された時は、これらの薬を使用している人は高齢者などと同じく優先接種対象者でした。ただ、ワクチンを接種しても一般の人よりもできる抗体の量が少なめになります。
そしていわゆる生ワクチンと言われる生きたウイルスを弱毒化して作ったワクチン、具体的にははしか、風疹、おたふくかぜ、BCGなどのワクチンは、こうした生物学的製剤を使用している人は接種そのものができません。
その意味では一般の人が想像するような夢の新薬というモノではありません。
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