米国株式市場=S&Pとナスダック最高値、エヌビディア時価総額世界首位に
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きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅続伸。
取引開始前に発表になった5月の米小売売上高が前月比0.1%の増加となり予想を下回っています。
前回分も増加から減少に下方修正され、インフレ鈍化への期待を示す一方、景気減速を示唆する内容でもあります。
そのような中で本日の米株式市場は売買が交錯し、ダウ平均は前日終値を挟んで一進一退の展開となりました。
先週の重要イベントに対する反応を見て、市場には強気ムードが広がっていました。
特にIT・ハイテク株が上値追いを継続し、ナスダックとS&P500をサポート。
ダウ平均も前日は下げて始まったものの終盤に5日ぶりに反発に転じており、一部からは「いまのところ、この上昇相場が終わるような気配は見当たらない」といった楽観的な声も聞かれました。
物色の広がりという点ではIT・ハイテク株になお買いが集中している状況に変化ありません。
この日発表の米鉱工業生産が予想以上に強い内容となったことで、本日はエネルギーや金融、産業など出遅れ感が出ているセクターにも買いが入っていましたが、最高値を更新している株価指数が示すほど幅広く買われている印象はありません。
今後、IT・ハイテク株だけではなく、それらのセクターにも買いが広がるか注目されるところです。
この日は複数のFOMC委員の発言が伝わっています。
経済指標次第の姿勢を強調し、それが予想通りの展開であれば、年内の利下げの可能性に言及しつつ、利下げには忍耐強くあるべきとも述べており、慎重姿勢も滲ませています。
金利もVIXも下がっていますが、中立寄りFEAR続いて慎重スタンス。
エヌビディアは景気減速も関係ない別世界の様ですが、利下げ期待維持しつつも景気減速意識せざるを得ない状況です。