2024/6/16
【仕事術】最強のビジネススキル「相談力」を上げる5つの極意
困ったことがあれば、まず誰かに相談する──。
字面だけ見れば当たり前に感じるかもしれないが、「1人でやったほうが早い」「相手の時間を奪うのが申し訳ない」などの理由で、なかなか人に相談ができない人は多い。
だが、『相談する力』(海士の風)を上梓した新規事業コンサルタントの山中哲男氏は、「相談力こそがビジネスを前進させる最強のスキルだ」と主張する。
自身も、丸亀製麺の海外1号店の出店サポートや、大阪・関西万博の事業化支援のほか、金融、医療など、多岐にわたるプロジェクトを「相談」を武器に推進してきた。
「今週の1冊」後編では、山中氏が考える相談のハウツーを「5つの極意」としてお届けする。
*前編のインタビューは以下。
INDEX
- アポが取れれば心配無用
- 「丸亀海外1号店」を任された25歳
- 人に相談するときの「3ポイント」
- 相談すると「応援団」ができる
- 日頃から相談を受けよう
アポが取れれば心配無用
── 大人になればなるほど、「相談すること」に苦手意識を持つ人は少なくありません。どうすれば相談するときの心的なハードルを下げられるでしょうか。
相談することのメンタルブロックの1つに、「相手に時間を取らせてしまう」というものがあります。
「お返しできるものがなく、申し訳ない」とか、「単純に恥ずかしい」という感情を持つ人が多いのですが、私はアポイントが取れた時点で、心配は不要だと思っています。
なぜなら、相手が本当に忙しい場合は断るからです。