2024/6/13
【変革】ストロング系淘汰の時代。台頭する「koyoi」って何?
酒類市場に大きな変化が起こりつつある。
2024年になり、飲料メーカー各社からアルコール度数8%以上の「ストロング系缶チューハイ」から身を引くとの発表が相次いだ。
▼アサヒビール・サッポロ
→今後発売する缶チューハイのアルコール度数を8%未満に抑えると発表
▼キリンビール
→対応を検討
コンビニなどで手に入る上に低価格な「ストロング系」は、手軽に酔えるとして多くのファンを獲得してきた。
そんな中、アルコールによる健康被害を問題視する厚生労働省からの指針(24年発表)や健康志向の高まりを受け、高アル市場は縮小傾向となっている。
📍健康に配慮した飲酒に関するガイドライン
アルコール健康障害の発生を防止するため、厚労省が発表。
年齢や性別、体質による影響の違いを説明したほか、飲酒量の把握の仕方、健康リスクとの関連性を盛り込んだ。
アルコール健康障害の発生を防止するため、厚労省が発表。
年齢や性別、体質による影響の違いを説明したほか、飲酒量の把握の仕方、健康リスクとの関連性を盛り込んだ。
そんな中、需要を広げつつあるのが低アルコール・ノンアルコール飲料だ。
サントリーの調査によると、ノンアル市場はコロナ禍を経て大きく拡大し、10年前の約1.4倍の市場規模に成長している。
そういった追い風を受けて順調に売上を伸ばすスタートアップがある。
それが。2021年からアルコール度数3%のクラフトカクテルを提供する「SEAM」だ。
23年度の顧客会員数は前年比250%増と、勢いを加速させている。
酒類市場の変化をどのように捉え、ビジネスに活かしているのか。
NewsPicks編集部は、石根友理恵CEOを直撃。
起業の理由や事業の中身から、石根氏が予想する酒類市場の未来まで、様々な角度から話を聞いた。
INDEX
- アルコールが一因で亡くなった父
- 既存飲料会社の致命的な弱点とは?
- アルコール原因の死者「300万」の衝撃
- ジュースでは生み出せない価値