小池百合子・東京都知事が3選出馬正式表明 事実上の与野党対決に
コメント
注目のコメント
多くの報道が『与野党対決』と題する都知事選。
首長を決める選挙って、国政政党の対決なのでしょうか?
「自民党だったら・・・」や「立憲民主党だったら・・・」ではなく、「都民の為に働いてくれるトップは誰が有能で有益なのか?」が本質ではないのでしょうか?
推薦政党が何処なのか?よりも、これまで何をしてきたか?これから何が期待できるのか?公約は何なのか?をもっと報道すべきではないでしょうか。衆議院や参議院選挙が国政政党の枠組みで語られるのはわかりますが、今回のように主要候補が政党に推薦依頼を出していない選挙、しかも全国で最も無党派層の多い東京都知事選において「与野党対決」という見出しは、ちょっと的外れな印象を受けます。過去の結果を見ても、都知事選は政党推薦や組織票で勝敗が決まっているわけではないので、もう少し各候補の経歴や政策にフォーカスした報道をお願いしたいものです。
地方選挙の現場では、マスコミはすぐ国政政党の構図を持ち出してきますが、実際に選挙現場で有権者の投票行動を見ている立場からの実感として、マスコミの取材不足と、記事執筆能力の不足だと思います。「有権者にわかりやすく伝える」という使命があるのはわかりますが、単純化することで実態と離れていくリスクがあることに、もう少し敏感であって欲しいですね。メディアや永田町は盛り上がっていますが、一方、都民・国民は、冷めた目で見ておられるようにも感じます。
人口1400万人、財政規模8兆円の東京都政の有り様は、国や他の地域の政策や経済等にも影響を与えますので、本来は、これまでの小池都政がどうであったか、そして、これからの都政がどうであるべきかを、冷静・客観的に判断し、各候補の力量を見極めて、次のトップを選ぶ場であってほしいわけですが、報道の在り方なども含め、なかなかそういう風にはなっていません。
(与野党対決で論じるべきではない、という指摘は理解しつつも、申し上げれば)、政権交代が起こるかもしれないと、国政の政局が緊張している状況で、今回どちらが勝利するかは、次の国政選挙において国民がどういう判断を下すか、を量るバロメーターとなり(都知事選は、候補者自身による要素も大きいので、結果が単純に国政選挙に反映できるわけではありませんが)、国政選挙への両陣営の勢いのつき方や有権者に与えるイメージはやはり大きく変わってきますので、両陣営とも、なんとしても負けられない選挙、ということにはなります。
特に、本年4月以降、衆院3補選、静岡知事選、東京都目黒区長選・都議補選、港区長選で、自民はことごとく負けてきており(不戦敗含む)、政党支持率が3割と飛びぬけて高いはずの中での連敗(無党派層のみならず、自公支持層も投票していないことを意味する)は、やはり、相当深刻なことです。
自民は「小池さんを応援したい・小池さんに次も都知事になってほしい」のではなく、「都知事になる候補者を応援したい(勝ち馬に乗りたい)」ということで、各方面において、「大人の事情と思惑」に満ちあふれた選挙戦が繰り広げられることになります。