2024/6/11

【潜入】教育AI・アタマプラスが仕掛ける「サブスク塾」の全容

NewsPicks 副編集長
その塾の教室には、黒板もない。教壇もない。先生はiPadの中にいる、AIだ。
学習塾向けのAI教材を手掛けるスタートアップ、atama plus(アタマプラス)はこの6月から、独自モデルの塾をフランチャイズで全国展開する。
2017年創業のアタマプラスは、AI教材を駿台予備学校をはじめとして、大小問わず全国4000教室以上に導入。
2021年7月には約51億円の大型資金調達を発表し、「スケールしない」と言われていた教育テック界で注目を集めた。
しかしこの2年ほどで社員数が3割も減り、経営を危ぶむ声も噴出。
そんな中、この4月、稲田大輔CEOはNewsPicksの取材に対し「リストラ説」を否定。新規採用を再開したことも明らかにした。
コロナ禍のオンライン化の追い風を受け、学習塾向けのビジネスは伸び悩んだ。そして課題も見えてきた。
アタマプラスの再成長のカギを握るのが、塾のフランチャイズモデルなのだ。
その名も「atama+塾」。塾に教材を提供するのではなく、教材を使って自前の塾をチェーン展開する。
Photo: atama plus
NewsPicksはそんな次世代塾の現場をいち早く取材。
生徒の勉強の仕方が変わるだけでなく、ビジネスモデルも従来とまったく異なる。その全容を明らかにする。
INDEX
  • 「AI先生」は何をしてくれるのか?
  • 「定額通い放題」がベスト
  • ターゲット層は誰?
  • 「定額通い放題」の現場を覗いてみた
  • 塾のビジネスモデルを大転換
  • 人間の先生はいらなくなる?

「AI先生」は何をしてくれるのか?