1~3月GDP改定は年率が上方修正、2期ぶりマイナス成長変わらず
AI要約
- 11-3月期の実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率が速報値から上方修正された
- 2内閣府が10日発表した実質GDP改定値は前期比年率で1.8%減(市場予想2.0%減)と、速報値の2.0%減から引き上げられた
- 31-3月のGDPを押し下げた自動車減産の影響は解消へ向かい、4-6月はプラス成長復帰が見込まれている
コメント
注目のコメント
とはいえ、むしろより景気の実感と近い最終需要は前期比年率▲2.9%から▲3.0%に下方修正されています。
背景には最終需要には含まれない民間在庫が上方修正されたことがありますから、実体は下方修正だと思います。
さらに、実質GDPの前年比は▲0.1%とマイナスに転じていますので、日本経済は完全にスタグフレーション的な状況と言えるでしょう。
こうした状況で、金融・財政政策が拙速な出口に向かえば、せっかくの好循環の兆しを削いでしまうリスクがあるでしょう。1~3月期のGDP統計が改定されましたが、ほぼ修正なしといえるほどの微修正でした。昨年10~12月期はかろうじてプラス成長ですが、3四半期続けて景気が厳しかったことを改めて裏付ける内容だと思います。